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倶楽部のAV特集 第38回

現地にいるような臨場感を味わうなら最新テレビとオーディオ機器が欲しい

サッカーW杯を目いっぱい楽しむための4Kテレビ+最新スピーカーを買う (1/4)

2018年06月02日 17時00分更新

文● 鳥居一豊 編集●ハシモト/ASCII編集部

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ハイセンスはサッカーW杯 ロシア大会のオフィシャルスポンサーとなっている。2017年末に限定オフィシャルテレビを発売していた

 6月14日から約1ヵ月間開催されるサッカーW杯 ロシア大会。日本代表の活躍を楽しみにしている人はもちろん、世界中の強豪国や一流プレーヤーの華麗なプレーに胸をワクワクさせている人もたくさんいるだろう。

 せっかくの4年の一度のスポーツの祭典なのだから、この機会に視聴環境のグレードアップを考えている人もいるだろう。そこで、この特集では、試合中継を楽しみ尽くすために必要なAVアイテムについて、くわしく紹介していこう。

目次

以下、ASCII倶楽部会員限定公開

  • ネット動画にも強いソニー「ブラビア KJ-43X8500F」
  • 臨場感を高めるスポーツモード搭載 パナソニック「ビエラ TH-43FX750」
  • さまざまな映像コンテンツを高精細に再現 シャープ「AQUOS 4T-C45AJ1」
  • 広視野角、高コントラストの有機ELテレビ LGエレクトロニクス「OLED55C8PJA」
  • 基本機能を押さえつつ約6万円で買える4Kテレビ ハイセンス「HJ43N5100」
  • スタジオの歓声と声援が臨場感を高める 映像と同じくらいサラウンドの音声にも注目
  • リアル5.1chシステムへアップグレードできるサウンドバー ソニー「HT-Z9F」
  • イネーブルドスピーカー内蔵のサウンドバー パイオニア「FS-EB70」
  • AVアンプとスピーカーでリアルな音再現 ヤマハ「RX-V585」+「NS-PA40」
  • テレビ用送信機も付属するネックスピーカー JBL「SOUNDGEAR BTA」
  • 重低音がたまらないネックスピーカー ボーズ「SoundWear Companion Speaker」
  • ライブで見られない!? そんなときは録画だ!
  • 最大6chの全録が可能 パナソニック「ディーガ DMR-BX2050」
  • 「おまかせ・まる録」で気になる番組を自動録画 ソニー「BDZ-FT1000」
  • 字幕付きサムネイルで試合内容を簡単に確認 シャープ「BD-NT2200」

放送は2Kだが試合は4K+HDR撮影!
Dolby AtmosやDTS:X採用も!?

 NHKの発表した放送計画によれば、BS1で64試合すべて、総合テレビでは32試合を放送する予定。

 しかも、日本VSコロンビア戦や決勝戦などは8Kで制作し、スーパーハイビジョン試験放送で放送するという。またFIFAが全世界に提供する国際信号は4Kでも制作/配信が行なわれる模様だ。

 このほかインターネット配信なども行なわれ、マルチアングル機能やVR用ムービーなどの提供もされるという。

 これらの音声としては最新のサラウンド方式であるDolby AtmosやDTS:Xの採用も検討されているなど、映像コンテンツとしても最先端を行くスポーツイベントになりそうだ。

 もちろん、BS1や総合テレビでの放送はHD画質となるが、4K制作のためのカメラで撮るのだから、その画質は従来のものよりもさらに高画質となることが期待できる。

 オリジナルの4K画質に近い映像を楽しむならば、4Kテレビが備えるアップコンバート機能に注目したい。超解像技術など、失われてしまった情報までも復元する技術を使えば、より迫力と臨場感にあふれた映像を楽しめるはず。

 そして、オーディオ環境も重要。Dolby AtmosやDTS:Xとまではいかなくても、主要な試合はサラウンド音声で放送するのではないかと思う。

 サウンドバーやAVアンプと複数のスピーカーによる本格的なサラウンドシステムなどを揃えて、試合会場そのままの臨場感を味わいたい。

 ここからは、テレビやサラウンドシステムなどのジャンル別に、機器選択のポイント、そしておすすめのモデルを紹介していく。

よりリアルな映像で楽しむなら、4Kテレビがベスト!

東芝の「熟成超解像」のイメージ

東芝の「熟成超解像」のイメージ。各メーカーとも超解像技術を長年熟成させてきた

 まずは4Kテレビ。4Kテレビもずいぶんと価格がこなれてきており、40V型クラスや50V型クラスとなるとかなりお買い得に感じるモデルも出てきた。

 購入の際に注意したいのは、地デジなどのHD画質の放送を4Kにアップコンバートする機能。テレビ放送で気になる圧縮ノイズで映像が見づらくなってしまうのも気になるところ。

 5万円程度の格安4Kテレビでも、国内製のテレビ回路を採用したモデルもあり、基本的な実力はしっかりしている。特に4KのUHD Blu-rayや4K放送を見るならば、十分と言えるレベルの画質となっている。

 問題は地デジなどの放送画質だ。アップコンバート機能やノイズリダクション機能については十分とはいえず、地デジなどを見るとがっかりしてしまうことが少なくないのだ。

 サッカーW杯は、国内では基本的に地デジとBSで放送されるので、このアップコンバート機能が重要になる。

2K放送であっても4Kで撮影されるものは
4Kテレビで見た方がいい

 国際映像も含めて4K制作されるという点に注目したい。サッカーの試合では、ボールを持った選手のプレイをクローズアップして見るだけでなく、ボールを持っていない周囲の選手の動きを見ることも重要な見どころ。

 4K収録では、より広いアングルでフィールド全体を映し、ディフェンスラインの動きなど戦略的なプレイも把握できる撮影が増える傾向にある。

 これをHD画質で見るとどうなるか? 4Kでは見えるはずの選手の表情などがディテール不足で見えにくくなりがちだ。

 そこでアップコンバート機能の出番。元の情報をしっかりと復元するだけでなく、ノイズを抑えて見やすくすることが重要だ。

 また、液晶の4Kテレビならば、液晶特有の動画ボケを解消する倍速表示や動画補間技術にも注目したいところ。

 このほか、コンテンツに合わせて最適な画質を楽しめる「画質モード」にも注目。サッカーなどのスポーツ向けの画質モードを持ったモデルならば、フィールドの芝のグリーンもより鮮明になるなど、より迫力のある映像を楽しめる。

 店頭などで画質を確認するならば、このあたりに注意してテレビを選ぶといいだろう。

年末開始の新4K放送チューナーを内蔵
迫力のオーディオが魅力の東芝「レグザ 43BM620X」

「レグザ 43BM620X」

「レグザ 43BM620X」

 東芝映像ソリューションの「レグザ」は、他社に先駆けて12月に開始される新4K放送用のチューナーを内蔵。後日郵送されるセキュリティーモジュールを装着することで、新4K放送の受信・録画に対応できる。

 6月下旬発売予定の「レグザ 43BM620X」(実売予想価格 15万5000円前後)は、迫力ある重低音を楽しめる「バズーカオーディオシステム」を搭載。サッカーの試合を見るのにうってつけだ。

 高画質エンジンは「レグザエンジン Evolution」となり、より美しい映像の再現を追求。地デジ放送も「地デジビューティX」でノイズを抑えながらくっきりと見やすい映像を再現。倍速表示と動画補間技術で速い動きの映像にも強い実力を持つ。

 ただし、こちらはW杯開始後に発売される製品となる。最初から試合を楽しみたいなら、6月6日発売予定の「43M520X」(予想実売価格 13万8000円前後)を選んでもいい。

「43M520X」

「43M520X」

 バズーカオーディオシステムが省かれているが、音にこだわるなら後述のサラウンドシステムを組み合わせるといいだろう。

 次ページ以降(アスキー倶楽部会員向け)では、東芝以外の4Kテレビのおすすめ機種も紹介。さらにオーディオや録画のための機器について、サッカーの試合を念頭において選び方を解説。実際の製品を紹介していく。

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