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アスキーチャンネル生放送「デジデジ90」アーカイブ/2018年版 第3回

2018年1月23日放送

巻取り有機ELが凄すぎる 麻倉怜士「注目AV製品」ランキング【デジデジ90】

2018年02月07日 22時00分更新

文● アスキー編集部

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 2018年1月23日放送のデジデジ90は「AV評論家 麻倉怜士が選ぶ! 製品ランキング&要注目ワード」。気にはなるけど奥が深~いオーディオ・ビジュアル(AV)の世界。そんなAVの最新動向を知るべく、AV評論家 麻倉怜士さんをゲストにお招きして「最新AV製品ランキング」をお届けしました!

 さらに番組では、オーディオ好きでなくても真似できる「音の改善テク情報」もお送りしましたよ。それでは放送のようすを画像でふりかえります。どうぞ!

 みなさまこんばーる! つばさです!

 アスキー編集部イチのオーディオ好き、こばQです!

 さらに本日のスペシャルゲスト、AV評論家の麻倉怜士さんです!

 ASCII.jpで最新ハイレゾ音源を紹介する「ハイレゾ真剣勝負」を連載中の麻倉さん。このほか雑誌やウェブメディアで多くの連載を持つほか、テレビ出演も多数。現在は大学の講師もされているそうで、お話がとても上手で面白いんです。そんな麻倉先生が選んだ! 「2018年 注目AV製品ランキングBEST 5」をご紹介していきますよ。

ハリウッドでは有機ELが主流に?

 さっそくいきましょう! 麻倉先生が選ぶ、2018年 注目AV製品ランキング。5位は、LGの「8K有機ELパネル」。まさかこんなに早く8K有機ELが登場するとは、と驚いたという麻倉先生。こちらはCESの“表”で一般展示されていたものではなく、“ウラ”の商談ブースだけで公開していたもの。今回は、このような“ウラ”話をたっぷりお送りしますよ!

 第4位はパナソニックの「有機ELテレビ」。こちらは実際に購入できる新製品ですね。パネルは従来とほぼ同じながら、信号処理が格段に向上し、とてもいい画が出るようになったとのこと! 4Kテレビ市場では「ソニーはくっきり、パナは眠たい?」との声が聞こえますが、これも一変するかもしれませんね。

 麻倉先生「ハリウッドの映画会社で、今や色づくりに民生用の有機ELテレビが使われているんです。有機EL時代になって性能がグッと上がったおかげで、プロが作品作りに使うモニターと同じテレビで映画を見られるようになったんです」。これからの映画マニアは、製作会社に合わせて有機ELテレビを買うのがいいでしょうね(ソニーピクチャーズならソニーのテレビ、など)、とのこと……。

 第3位のまえに「いまからできる、音の改善!」のコーナー。高級オーディオに買い換えなくても音を良くすることはできるんです、ということで、麻倉先生にそのアドバイスを聞いてみます。1つ目は「CDの2度がけ」。CDを1度再生して、取り出して、もういちど聞くとダントツに音が良くなる! とのこと。マジっすか……、その理由は「メモリー」にあり。

 続いては、スピーカーを置く場所について。モニターの左右にスピーカーを置いたりしがちですが、それはNG! モニターが反射板のようになり、音が広がるのを邪魔してしまうそう。「このあと発表する1位の製品では、この問題を解決できるんです」とのこと。放送内で伏線を張るという……麻倉節が炸裂。

8Kでも8Kじゃない?

 第3位はソニー「X1 Ultimate」。CESで発表された最新の映像処理エンジンです。パネルが同じでも、上手に処理することでいい画になる、という話は第4位でもうかがいました。現行のX1 Extremeの上をいくUltimateのスゴさを、麻倉先生は「画に生命感が加わる」と表現します。

 一番のスゴいポイントは「オブジェクト処理」。「これは空」「この人はつばさ」と、何が写っているかをX1 Ultimateが判断して、データベースからそれぞれに合った画質処理を行なうというものです。単なる4K/8Kではなく、そのフォーマットにどんな情報を送るかがこれから重要になりますね、と先生。

 2位は、アイキューブド研究所「I3C」。ここに来てまったく聞き慣れないワードが出てきましたね。麻倉先生「全世界向けに発表したスゴイものだったんですが、取材したのは私だけだったんです……」。アイキューブド研究所は元ソニーの偉大なる技術者、近藤哲二郎さんが立ち上げた企業です。

 「I3C」は、2位のX1 Ultimateと同じく映像信号の処理技術。フォーカスやコントラストに違いが見えます。カメラレンズのように遠くの光景がボケない、より人間の目に近い映像を作り上げることができるそう。とんでもない技術です……。

 第1位発表の前に「CES 2018で見つけたおもしろいもの」コーナー。キヤノンの“忖度カメラ”(麻倉先生談)こと、名前がまだないニューコンセプトモデル。音声認識と顔認識機能を持つ360度カメラで、ユーザーの顔を判別するほか、好みまで学習してくれるというもの。「キヤノンらしくない革新的なカメラです!」(これも麻倉先生談)

 CESで見つけたおもしろいもの。2つ目はサムスン「Micro LED」。モジュール方式で、レンガのように積み重ねて大画面をつくるというもの。論理的には、画面の形を超横長にも斜めにもできるのが特徴です。何が面白いって、モジュール1個で1億円以上すること!

1位「巻取り有機ELディスプレー」が凄すぎる

 お待たせしました! 第1位は! LG「巻取り有機ELディスプレー」! 使うときに出てきて、使わないときには消えるテレビ。コレ、本当に感動しました……。麻倉先生は「大画面テレビ唯一の弱点は、使ってないとき。これならその弱点を克服できる」とコメント。

 短く出現させれば情報ディスプレーとしても。「大画面を収納できる」ことも魅力的ですが、画面比率を自在に変えられるのも大きな魅力です。横長の映画もピッタリの比率で視聴できますね。

 有機ELは現在「曲がること」を目標に開発が進んでいるとのこと。台本の1ページを折り紙のように曲げて「4つ折りでスマホに、2つ折りでタブレットになる試作機を見ましたよ」と麻倉先生。さらに大きいものだと新聞のようにも……。AV技術、まだまだ進化してくれそうです! 楽しみ!

 「CESの裏側が見れた感じで楽しかったですね!」とこばQ。対する麻倉先生は「今日はつばささんとお友達になれて最高でしたね~CESはどうでもいいです」。最後まで止まらない麻倉節、ぜひぜひお楽しみに。まずはサンプル動画をどうぞ!

 

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