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ASCII倶楽部 2017倶楽部レポート オブ ザ イヤー 第9回

スマートウォッチがさらに便利に! 何が変わったAndroid Wear 2.0 (1/2)

2018年01月02日 12時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●ASCII編集部

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ASCII倶楽部では2017年におよそ1000本の記事を公開しました。その中から、会員のみなさまから好評だった記事、編集部としてもう一度読んで欲しい記事をセレクトし、2017年12月29日から2018年1月5日にかけて、毎日2本ずつ再掲載します!

Android Wear 2.0は何が変わったのか?

 Android Wear 1.0がリリースされたのが2014年5月25日。それから約2年後の2016年5月18日にAndroid Wear 2.0がGoogleの開発者向けカンファレンス「Google I/O」で発表され、2017年3月28日以降から日本で発売済みのAndroid Wear搭載スマートウォッチにもアップデートの配信が順次開始されている。

 Android Wear 2.0は2016年5月18日にGoogleの開発者向けカンファレンス「Google I/O」で発表されたが、開発が大幅に遅れて、当初2016年秋に提供が開始される予定だったが、2017年2月8日まで延期されたという経緯がある。

 初めてのメジャーアップデートであるAndroid Wear 2.0は、ユーザーインターフェース、機能両面において大幅な進化を遂げた。まずはAndroid Wear 2.0の目玉機能について解説しよう。


ウェアラブル端末に最適化した新UI

 Android Wear 1.0~1.5では「マルチ・ダイレクショナル レイアウト」と呼ばれる上下左右に画面をスワイプ操作する複雑なユーザーインターフェースが採用されていたが、Android Wear 2.0では基本的に上下スワイプのみで操作する「バーチカル レイアウト」に変更されており、画面構成が非常にわかりやすくなった。

左が「マルチ・ダイレクショナル レイアウト」、右が「バーチカル レイアウト」

 ウォッチフェイスが表示されている状態であれば、左右どちらかへのスワイプでウォッチフェイスの変更、画面長押しでウォッチフェイスの設定、下へのスワイプで端末の設定、上へのスワイプで通知の表示、電源ボタンのワンプッシュにはアプリケーションランチャーの起動と「戻る」が割り当てられている。従来のユーザーには慣れる時間が必要となるが、シンプルでわかりやすい構成になったと言える。


スタンドアローンで利用可能
単独でのアプリケーションインストールもOK

 従来のAndroid Wear端末はスマートフォン経由で通信を行なっていたが、Android Wear 2.0端末は単独でネットワークに接続できる。通信手段としてはWi-Fiだけでなく、モバイルデータ通信もサポートされた。

 Wi-Fi通信はAndroid Wear 1.1からサポートされているが、これまで可能だったのはAndroid Wear端末とスマートフォン間の通信のみ。Android Wear 2.0端末は、連携しているスマートフォンの電源が切れていても、単独でクラウドサービスに接続したり、メールやアプリケーションの通知を受け取ったり、ユーザー認証が可能だ。

 たとえばWi-Fi環境が整備されたスポーツジムなどでは、トレーニング時にかさばるスマートフォンの電源を切ってロッカーに入れていても、スタンドアローンでの動作に対応したアプリケーションを利用できる。

 また、Android Wear 2.0端末は、単独でPlayストアを利用可能だ。インストールできるのはAndroid Wear 2.0用アプリケーションに限られるが、連携している端末がiPhoneであってもPlayストアからアプリケーションを入手できる。iPhoneユーザーにとっては非常に大きな進化点だ。

単独でインストールできるのはAndroid Wear 2.0用アプリケーションのみ。従来のAndroid Wear用アプリケーションをインストールする際にはスマートフォンを経由する必要がある

おもなAndroid Wear 2.0用アプリケーション

  • AccuWeather
  • Android Pay
  • Bring!
  • Foursquare
  • Google Fit
  • Google Messenger
  • Google Play Music
  • Lifesum
  • Robinhood
  • Runkeeper
  • Runtastic
  • Strava
  • Telegram
  • Uber

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