滋慶学園×フォーティネットが開拓する“セキュリティ人材育成”の新たなモデル
ホワイトハッカーの卵たちが“OTセキュリティ”を通して育む、これからのセキュリティ意識
セキュリティ人材の圧倒的な人手不足に対し、中長期的な供給源となる学生の育成が重要であることは言うまでもないだろう。
こうした状況の中、滋慶学園COMグループは、2019年より全国の専門学校で「ホワイトハッカー専攻」を展開。さらにフォーティネットとの産学連携によって、昨年始動したのが「OTセキュリティ講座」だ(参考記事:技術系学生がいま「OTセキュリティの考え方」を学ぶ意義とは?)。
同講座は、学生たちが普段接することのない「OT(Operational Technology)領域のセキュリティ」について学ぶためのプロジェクトである。2026年9月に開催された最終発表会の模様や参加した学生の声などを交えて、手探り状態だった初回から本取り組みがどのように進化したのかをレポートする。
貴重なセキュリティベンダーとの産学連携をOT領域で
OTセキュリティ講座は、あるイベントで双方の担当者が「ITセキュリティを学ぶ学生に、OTセキュリティについても知ってもらい、就職活動やその後のキャリアに役立ててほしい」と意気投合したことから始まった。
特に滋慶学園COMグループ側は、民間企業との「企業プロジェクト」を教育の柱としながらも、新設したホワイトハッカー専攻においてセキュリティ領域の産学連携が難航していたという背景もあった。
同グループで教務運営部長を務める大西貫士氏は、「クラウドベンダーとのアプリ開発や特定業界でのデータ解析といった取り組みは実現してきたが、ことセキュリティベンダーとの連携は、情報の取り扱いに対するハードルの高さから、容易には成立しなかった。それだけに、昨年からのフォーティネットとの連携は、待望の“セキュリティ領域の初プロジェクト”になった」と振り返る。
今回のOTセキュリティ講座に参加したのは、全国の滋慶学園COMグループのホワイトハッカー専攻およびグループ校で学ぶ計18チームの学生たち。まずは、「ITとは異なるOTの世界を理解する」「OTを守る技術を学ぶ」という2日間の基礎講義をハイブリッド形式で実施。その学びをベースに各チームが最終課題に取り組み、選出された5チームがフォーティネットジャパン本社で開催された発表会に挑んだ。
最終課題は、仮想の企業「ABC化学薬品」のOT領域において、脅威侵入から被害発生に至るまでの「攻撃シナリオ」を、攻撃者側から考えるというもの。加えて、セキュリティベンダーの担当者としての立場から、この攻撃に対する技術対策の提案までが課せられた。
ここからは、5チームの中から見事1位に輝いた京都デザイン&テクノロジー専門学校「Passion」チームのプレゼンテーションを紹介しよう。
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