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滋慶学園×フォーティネットが開拓する“セキュリティ人材育成”の新たなモデル

ホワイトハッカーの卵たちが“OTセキュリティ”を通して育む、これからのセキュリティ意識

文●福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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OTセキュリティの学びが育むセキュリティ意識 ―― 学生・企業の双方に価値ある人材育成へ

 Passionチームをはじめ、学生たちが馴染みのないOTセキュリティに向き合った本講座。第1回からどのような点が変化したのか。

 まず、最終課題がより実践的な内容に進化した。前回はOTセキュリティの考え方を中心に問う形だったが、今回はさらに技術的な対策までを求めており、普段の学びをより活かせる内容になった。フォーティネット側としては、学生独自の視点から“新しい気づき”を得られるのではという期待もあったようだ。

 講師・審査を担当したフォーティネットジャパンの藤原健太氏は、「我々だと当たり前のこととして省きがちなステップも、一つひとつ説明しているのを見て、改めて丁寧になぞることが分かりやすさにつながると思い知らされた」と振り返る。

フォーティネットジャパン OTビジネス開発部 担当部長 藤原健太氏

 このように企業側から学生への期待値が上がったと共に、指導側・学生側のモチベーションも高まっている。滋慶学園COMグループの大西氏は、「初回開催は、セキュリティ領域で初めて“日頃の学びを企業の前で発揮できる場”となり、学生にとって大きなインパクトとなった。同時に講師陣も真剣にサポートする絶好の機会を得られている」と語る。

 こうした講師陣の後押しもあり、発表内容や質疑応答のレベルは大幅に向上。こうした中で、最終課題では「習得したことを、自分の言葉で表現できているか」が評価の決め手となった。どの学生もリサーチやプレゼン作成にAIを駆使する中、AIが集めた一次情報を精査し、生成物に自身らの考察や意見をいかに落とし込めたか――つまりは、OTセキュリティについてどれだけ消化できたかが、順位の分かれ目となったといえよう。

 加えて、同じく講師・審査を務めた小泉和也氏は、「OTセキュリティは物理的なオペレーションに寄っているが、ネットワークの防御やリスクの低減など、俯瞰してみるとITセキュリティと地続き。今回の学びは、今後も必ず活きる」と強調する。

 実際に1位に輝いたPassionチームの2人は、それぞれセキュリティが専門ではない企業への就職が決まっている。その上で、「これまでは『サイバー攻撃で出荷停止』といったニュースを見ても『こんなことあったんだな』で止まっていた。OTセキュリティを知ることで、裏で何が起きているかを想像できるようになった。今回のUSBのシナリオを通して、セキュリティに対する意識そのものも高められた」と語ってくれた。

 小泉氏は、「OTに限らず、セキュリティの次の担い手を育てるのは大前提。その上で、本講座を学生側にとってもわれわれ(企業側)にとっても価値のある形で継続できるよう、滋慶学園COMグループと共にそのあり方を模索していきたい」と展望を語っている。

フォーティネットジャパン OTビジネス開発部 担当部長 小泉和也氏

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