FRONTIER POWERED BY MSIコラボモデル「FRMFPB850W/C」レビュー
ゲーミングPCはパーツ単体で買うよりBTOが安いのは本当? 4Kゲームも快適プレーの裏配線ピラーレスPCでじっくり検証
ここからは、一般的に性能比較として用いられるベンチマークのスコアを紹介していこう。CPU性能はCINEBENCH 2026、GPU性能は3DMark、アプリケーション性能はPCMarkを用いている。
CINEBENCH 2026は、マルチスレッディングが5230pts。Ryzen 7 9800X3Dが8コア16スレッド対応CPUなのでおよそこのあたり。ゲーミング用としては十分なスコアだ。たとえばこれよりコア数が多いCPUならスコアも向上するが、それをゲーミングで活かせるかどうかは別。多すぎて持て余すということもあるし、現在のCPUアーキテクチャはCPUコアを複数集めて1ブロック化したものを、さらに複数パッケージングするため、ブロック間をまたぐ処理が生じた際に、本来の性能より劣るといったこともある。8コアのRyzen 7がベストバランスで、さらにゲーミングで効く、3D V-Cacheと呼ぶ大容量キャッシュを搭載しているのがRyzen 7 9800X3Dというわけだ。
3DMarkは、テスト数が多いのでいくつか特徴的なものをピックアップしておこう。DirectX 12、レイトレーシングは使用しないが重めのテストであるSteel Nomadは6,798ポイント。十分なスコアと言える。これまで3D性能指標でよく用いられていたTime Spy Extremeでは、1万1912ポイントと1万点を超えている。美麗なグラフィックの高負荷ゲームも、4K・高画質設定で楽しめる。負荷の軽いテストについては、3万、5万、14万と、高いフレームレートが出せることを示している。eスポーツタイトルを遊びたい方はこのスコアの高さがポイントになるだろう。
最後にPCMark 10。ゲームはよいとして、PCとしてアプリケーション性能はどのくらいだろうかというベンチマークだ。Webブラウジングやビデオ通話といったホーム用途想定のEssentialsは1万1797ポイント、表計算や文書作成でビジネス想定のProductivityは2万4239ポイント、コンテンツ制作などクリエイター用途のDigital Content Creationは1万9728ポイントだった。PCMark 10では、各シナリオで1万ポイントが快適ライン。FRMFPB850W/Cは、ホーム用途はもちろん、ビジネス、クリエイティブでは一般的な快適ラインの2倍を超えてくる超高性能PCと言えるだろう。
計算が合わない!? MSIデザインPCが通常モデルとほぼ同額
FRONTIERのMSIコラボモデル、FRMFPB850W/Cを見てきたがいかがだろうか。ホワイトPCとして、かなり細部までホワイトにこだわったモデルで、撮影する側からしてもけっこう苦労したのが本音だ。また、BTOパソコンでもピラーレスはトレンドになりつつあるが、背面コネクタ採用はまだほとんど見かけない。ケース内の配線露出を抑えられると、スッキリ感が一段向上するので、ここは大きなポイントとして検討材料にしていただきたい点だ。「机の上で映えるPC」と言ってよいだろう。その上、4Kでも快適なゲーミングパフォーマンス。見てよし、遊んでよしのPCだ。
ハイエンド、それも見た目にもここまでこだわった製品だと高価では? というところは正しい。今はPCが全体的に高価だから仕方がない。ただし、似た構成の製品との比較では、ほぼ同価格を実現している(厳密にはわずかに高い)。パーツ単位で買えば高価なはずの背面コネクタのマザーボードにケース、ビデオカードを用いつつ、この価格なら実はものすごくコスパがよいのではないだろうか。PCが高騰している今、それでもこだわりぬくならコラボPCが狙い目なのかもしれない。
■関連サイト
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります




