Snapdragon Summit 2026レポート
AnTuTu 560万点超え! iPhone 18 Pro Maxをもスコアで圧倒。「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」の実力
2026年09月26日 12時00分更新
9月22日(現地時間)に、米ハワイ州で開幕したSnapdragon Summit 2026で披露された「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」。今年は、8 Eliteシリーズのチップセットが2つに分かれ、AI処理能力をより高めたバージョンにはExtremeがつくようになった。CPUのプライムコアは、クロック周波数が最大5GHzに達している。
ベンチマーク環境と、比較対象となるハイエンドスマホたち
では、昨年登場した「Snapdragon 8 Elite Gen 5」や「Snapdragon 8 Gen 5」から、処理能力はどの程度強化されているのか。Snapdragon Summitで開催されたベンチマークセッションで、リファレンスモデルに搭載されたSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6の実力を試すことができた。ここでは、「AnTuTu Benchmark」と「Geekbench」の2つを使い、数値を比較してみた。
AnTuTu Benchmarkで驚異の560万点超え!
最新iPhoneのスコアも圧倒
前提条件として、AnTuTu Benchmarkのバージョンは12.0.1で統一している。Geekbenchは7を使って、CPU、GPUそれぞれのスコアを計測した。比較対象としたSnapdragon 8 Elite Gen 5はXiaomiの「Xiaomi 17 Ultra」、Snapdragon 8 Gen 5はモトローラの「razr fold」になる。2機種とも、筆者の私物で、普段使いのアプリもインストールしているため、ややベンチマークのスコアが下がる可能性があることは念頭に置いておきたい。
まず、CPU、GPU、メモリ、UXのトータルでスコアを測定するAnTuTu Benchmarkの結果から見ていこう。Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6を搭載したリファレンスモデルは、このベンチマークで560万点超えのスコアを叩き出した。500万点超えは、Xiaomiが独自に設計した「XRING 03」が達成したと伝えられているが、Snapdragonはその数値をさらに上回っている。
1世代前にあたるSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載したXiaomi 17 Ultraのスコアは約370万点。Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6は、これを200万点弱上回っている。中身を見ていくと、GPUスコアの積み増しが大きいことが分かる。
EliteのつかないSnapdragon 8 Gen 6との比較では、より差が大きく出た。ただし、その差は約260万点。AnTuTu Benchmarkでは、Gen 5同士の性能差が小さいこともあり、どちらからのアップグレードでもSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6の処理能力が大きく向上する形になる。
OSが異なるため、厳密な比較にはならないが、9月に発売されたばかりの「iPhone 18 Pro Max」とも比較してみた。iPhoneにはアップルが独自に設計した「A20 Pro」が搭載されており、高い処理能力を売りにしている。こちらのAnTuTu Benchmarkでのスコアは、約340万。Snapdragon 8 Elite Gen 5と同程度となり、Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6には及ばなかった。
Geekbench 7でCPU・GPUを測定!
iPhone 18 Pro Maxとのガチンコ勝負の行方は?
次に、Geekbench 7を使ってCPU、GPUそれぞれのスコアを計測してみた。CPUスコアは、プライムコアが5GHzに達したこともあり、シングルコアスコアが3000を超えた。同じベンチマークを前世代のチップセットを搭載するXiaomi 17 Ultraで実施したところ、その数値は約2000だったことから、大きく伸びていることが分かる。マルチコアスコアも、それに引っ張られる形で伸長している。
当然ながら、Snapdragon 8 Gen 5を搭載したモトローラ「razr fold」との比較では、さらに数値の伸びが大きくなる。razr foldはシングルコアスコアが1148、マルチコアスコアが5717で、それぞれ3倍、2倍強の差をつけ、パフォーマンスの高さを実証した形だ。
GPUも同様で、Vulkan APIにそろえて計測したスコアでは、Xiaomi 17 Ultraやrazr foldよりも、1万点以上スコアが向上している。3Dグラフィックスを多用したゲームが、さらにサクサク動作することを示唆していると言えそうだ。
OSが異なるため、こちらも厳密な比較にはならないが、iPhone 18 Pro MaxでもGeekbench 7を実行し、その数値を比較してみた。iPhoneのCPUスコアはシングルコアが3990、マルチコアが1万1258で、前者に関してはSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6より数値が高い。マルチコアではやや負けているものの、肉薄した数値でA20 Proの性能の高さを裏づけた。
GPUスコアはiPhoneがMetal API、AndroidがVulkan APIのため、最適化が行なわれているiPhoneの方が高い数値が出やすい。このベンチマークでも同様で、iPhone 18 Pro Maxは6万点超えを記録。約3万点のSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6を大きく引き離した。
一方で、前世代と比べると差は縮まっており、それだけGPUの処理能力が高くなったと見ることもできる。Androidで性能を重視するのであれば、現時点ではSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6が最良の選択肢と言えそうだ。
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