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既存IoT製品にIoT SIMを導入! 企画から量産準備のポイント

文●ソフトバンクのIoT Magazine

提供: ソフトバンク

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※本記事はソフトバンク株式会社が提供するソフトバンクのIoT Magazineに掲載された「既存IoT製品にIoT SIMを導入!企画から量産準備のポイント」(2026年8月25日掲載)を再編集したものです。

Wi-FiやBluetooth® Low Energy、非セルラーLPWAを採用した既存IoT製品でも、設置環境や利用規模、サービス内容の変化や設置環境の拡大、遠隔保守への対応などに伴い、通信方式を見直すケースがあります。

特に、屋外利用や遠隔監視、多拠点展開などでは、設置先のネットワーク環境に依存しない通信が求められることがあります。

こうした課題の解決策の一つが、セルラー通信(IoT SIMを利用したモバイル通信)です。本記事では、既存IoT製品へIoT SIMを導入する際の検討ポイントを、企画から量産準備までの流れに沿って解説します。

IoT SIMの導入が適するケース

モバイル回線は、設置先のWi-Fi環境やスマートフォンを介さずに通信できるため、屋外や広域に設置・展開する機器、多数の機器を一元管理するサービスに適しています。

例えば、次のような製品では導入を検討しやすいでしょう。

 ・設置先のネットワーク環境に依存せず通信したい
 ・稼働データや利用データを継続的に取得したい
 ・遠隔監視や異常通知、保守支援を提供したい
 ・国内外の複数地域へ展開したい
 ・継続課金型のサービス提供を検討したい

一方で、動画配信など常時大容量通信を必要とする用途では、通信料金や帯域、契約条件などを考慮し、適用可否を検討する必要があります。また、山間部・地下など電波が届きにくい環境で利用する製品では、通信容量や通信エリア、冗長化の要件を踏まえて慎重に判断する必要があります。

IoT SIMの導入は、「通信できるか」だけでなく、通信量や利用環境、電源条件、事業モデルまで含めて検討することが重要です。

IoT SIM導入前に整理したいポイント

IoT SIMの導入を検討する際、まず料金や通信規格を比較したくなるかもしれません。しかし、適した回線サービスや通信モジュールは、利用条件によって異なります。そのため、比較を始める前に、次の内容を整理しておくことが重要です。

 ・モバイル回線で解決したい課題
 ・取得・送信するデータの内容と頻度
 ・主な設置場所と展開予定の国・地域
 ・常時給電か、バッテリー駆動か
 ・想定する製品台数と利用期間
 ・通信費の負担方法

この段階では、正確な通信量や電池寿命まで決める必要はありません。既存製品の仕様や利用状況をもとに、要件の方向性を整理できていれば十分です。

これらを整理しないまま料金やスペックだけを比較すると、「利用予定の国・地域に対応していない」「想定より通信量が増える」「筐体にアンテナを配置できない」といった問題が、設計や検証の段階で判明する可能性があります。

導入フェーズごとに検討内容が変わる

IoT SIMを導入する際は、企画段階ですべての仕様を決めるのではなく、製品開発の進行に合わせて要件を具体化しながら検証を進めます。

○企画

既存製品の通信に関する課題や、モバイル回線で実現したいことを整理します。対象製品、利用シーン、通信費の負担方法や展開国など、導入の方向性を定める段階です。展開する国・地域に応じて取得すべき認証の洗い出しもこのフェーズで行います。

○要件定義・基本設計

必要な通信量や通信頻度、通信規格、SIM種別、通信モジュール、アンテナ、電源、ネットワークセキュリティなどの要件を具体化します。併せて、回線管理プラットフォームの機能や、既存システムとのAPI連携の要否も整理します。

○試作・検証

実際のSIMや通信モジュールを使い、想定する利用環境で通信品質を確認します。電波状況、実際の通信量、圏外からの再接続、消費電力、電池寿命などは、仕様書だけでは判断しにくいため、実機での検証が欠かせません。

○量産試作・準備

検証結果をもとに、量産仕様やSIMの実装方法、調達条件、認証、出荷前検査、回線管理の運用手順などを確定します。端末だけでなく、本番用ネットワークや問い合わせ・障害対応の運用体制まで含めて準備する必要があります。

IoT SIMは料金だけで選ばない

IoT SIMを比較する際には、基本料金やデータ通信料だけでなく、導入後の運用まで見据えて評価することが重要です。

 ・提供国、対応キャリア、マルチキャリア対応の有無
 ・対応する通信規格やSIM形状
 ・最低発注数量や契約期間
 ・回線管理プラットフォームの機能と料金
 ・APIの提供内容と利用料金
 ・想定する製品台数と利用期間
 ・閉域接続などのネットワークセキュリティ
 ・通信量超過時や休止中の料金
 ・問い合わせ窓口や技術支援の内容

月額料金が安くても、API利用料や各種手数料、運用に必要な人件費を含めると、総コストが高くなる場合があります。

IoT SIMは、料金単体ではなく、導入後の運用コストを含めたTCO(総保有コスト)の視点で比較しましょう。

モバイル回線導入の検討事項を体系的に整理

既存IoT製品へIoT SIMを導入する際は、通信規格や料金だけでなく、端末設計、消費電力、認証、回線管理、量産準備など、複数の領域を横断して検討する必要があります。また、検討すべき内容やタイミングは、現在利用している通信方式や製品の用途、設置環境、展開国などによって異なります。企画から試作・検証、量産準備までの全体像を把握したうえで、自社で整理すべき項目を確認することが大切です。

そこで、モバイル回線導入の検討事項を一つにまとめた資料をご用意しました。

「既存IoT製品にモバイル回線を導入するための実践ガイド」では、

 ・Wi-Fi・Bluetooth Low Energy・非セルラーLPWAとの違い
 ・LTE-M・NB-IoT・Cat.1 bis・5G RedCapなど代表的なセルラー通信方式の違い
 ・SIM種別ごとの違い
 ・企画から量産準備までのフェーズごとの確認ポイント
 ・IoT SIMを比較する際の評価項目一覧
 ・国内で確認したい規制・認証

をまとめています。

特定の通信規格やサービスを一律に推奨するものではなく、自社製品に適したIoT SIM導入を検討するための参考資料です。

このような方におすすめです

・既存IoT製品の通信方式に課題を感じている
・Wi-FiやBluetooth Low Energyからモバイル回線への移行を検討している
・IoT SIM導入で確認すべきポイントを整理したい
・企画段階で開発・運用部門と論点を共有したい
・SIMや通信モジュールの比較基準を整理したい

既存IoT製品へのモバイル回線導入を検討されている方は、ぜひ資料をご活用ください。

 「既存IoT製品にモバイル回線を導入するための実践ガイド」

企画から量産準備までの検討ポイントを整理した無料資料です。

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