土木建築から道路/鉄道/電力、災害対応まで。迅速で正確な測量を実現するレフィクシアとソフトバンク
スマホで「誤差数センチ」の高精度測量! レフィクシア「LRTK」が現場を変える
提供: ソフトバンク
スマートフォン1台で誰でも簡単に“誤差数センチ”クラスの高精度測位を行い、その位置情報に基づき、点群スキャンや360°写真による現場記録をクラウド上で統合/共有する。そのデータは、3D点群やCAD、AR(拡張現実)ビューの形で可視化することができる――。
土木建築から道路/鉄道/電力、さらには自治体の災害復旧まで、幅広い現場で測量業務を変える活用が始まっているのが、2019年創業のベンチャー、レフィクシア株式会社が開発/製造/提供する「LRTK」シリーズだ。そして、その高精度測位を実現するインフラとして、ソフトバンク株式会社の「ichimill(イチミル)」サービスが採用されている。
LRTKはどのような測量現場の課題を解決しているのか、また、なぜichimillが採用されたのか。レフィクシアの創業者で代表取締役を務める高安基大氏、営業を担当する石谷隼也氏に詳しくうかがった。
「現場視点のモノづくり」目指し創業、ハードもソフトもすべて自社で手がける
レフィクシアは、東京工業大学(東工大、現在の東京科学大学)発のベンチャー企業である。現在は、創業者である高安氏が東工大の益 一哉博士(元東工大学長、現東京科学大名誉教授)の研究室で研究していたセンサー工学や集積回路技術をベースに開発した、小型の高精度測位デバイスを中心としたビジネスを展開している。
高安氏は、レフィクシア創業の動機を次のように語る。
「創業した動機のひとつが『モノづくりを日本に取り戻す』ことです。わたしは茨城県日立市の出身なのですが、産業の空洞化によって、町から工場がどんどん消えていくのを目の当たりにしてきました。日本からモノづくり、特にハードウェアの会社が大きく減ったことに、強い危機感を感じています」(高安氏)
こうした“モノづくり”への強いこだわりもあり、レフィクシアでは、ハードウェアもソフトウェアも自社で設計/開発/製造している。アンテナや制御基板、筐体ケースといった部品の開発も、すべて東京・六本木の都心にあるオフィス内で行っているというから驚きだ。
ハードもソフトも自社で一貫して手がけることには、別のメリットもあるという。石谷氏は、顧客の現場で耳にした業務課題や機能リクエストを、スピーディに実装する「現場視点のモノづくり」にもつながっていると説明する。
「お客さまになるべく早く、便利なモノをお届けするというのが、われわれレフィクシアの方針です。お客さまの現場を訪問すると、『こういう業務をやっているのだけど、LRTKでどうにかならないか』とご相談を受けることがあります。そうした課題を持ち帰り、開発にフィードバックして、次にうかがうときまでに新機能を実装する。ハードだけ、ソフトだけではなく、お客さまが本当に必要としているものを意識して開発ができることも、強みのひとつだと思います」(石谷氏)
スマホ1台で現場を測量、クラウド上で情報を統合できる「LRTK」
LRTKは、現場で活用するハードウェア(デバイス)と、スマートフォンアプリ、クラウド上のWebアプリの3点を一体化して提供する、製品/サービスのブランドだ。石谷氏は「これさえあれば測量の現場ですべてに対応できる、そんなコンセプトでLRTKの開発を進めてきました」と紹介する。
デバイスは、用途に応じて複数のモデルがラインアップされている。その中心となるのが、iPhoneに取り付けられるコンパクトなデバイス「LRTK Phone」である。
LRTK Phoneは、これ1台で“誤差数センチ”クラスの高精度な測位ができるほか、点群や記録写真も簡単に取得できる。また、アプリに内蔵されたARビュー機能を使い、カメラ映像にさまざまなデータを重ねて表示し、現場でのさまざまな確認に使うこともできる。
ちなみに、点群の取得はiPhone内蔵のLiDARではなく、連続したカメラ画像から3Dデータを生成するフォトグラメトリ方式を採用している。iPhoneのカメラを向けるだけで、最大50メートル先まで一気に点群スキャンができ、専門知識を持たないユーザーでも簡単に扱えるため、現場作業の効率化にもつながっている。
さらにLRTK Phoneでは、取得した点群や写真に高精度な位置情報(緯度/経度/標高)が付与されるため、クラウド上で正確に重ね合わせることができる。つまり、高精度な位置情報を基軸として、現場のさまざまな情報を統合して可視化できるわけだ。
「従来は位置、点群、写真といった現場の情報がバラバラに存在しており、それらを統合するためには膨大な手作業が必要でした。LRTK Phoneを使えばこれらが自動的に重なり合いますから、大幅な作業の省力化につながりますし、現場の状況も正確に、短時間で把握できます」(石谷氏)
点群データをローカルマシンで扱う場合、ハイスペックなPCやワークステーションが必要になるが、LRTKの場合はクラウド側で処理を行うため、一般的なPCやタブレットのWebブラウザだけで利用できる点もメリットだ。
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