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生き残りの鍵はRevOps・AI実装・バーティカル化か

「SaaSの死」現場の8割が実感も、半数が“年間10%以上成長”と危機感先行

2026年07月07日 17時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 「SaaSは死んだ(SaaS is Dead)」という言葉が、市場を騒がせている。従来型SaaSモデルの限界を指摘する議論だが、実際のSaaS企業はどう捉えているのか。

 SaaSセールス特化型転職エージェント「マーキャリNEXT CAREER」は、2026年7月3日、SaaS is Deadに関する調査の結果を公表した。本調査は、SaaS事業を行う企業の経営層、管理職、事業の戦略・推進者504名に対して2026年6月に実施している。

 調査では、現在のSaaS事業における「成長状況」について、約半数の企業(55.4%)が「年間10%以上」の成長していると回答した。全体として成長基調である一方で、「10%未満」や「横ばい」にとどまる企業も一定数を占め、二極化がみられるような結果だ。

【現在のSaaS事業の成長状況】
・年間30%以上の成長:12.1%
・年間10%~30%未満の成長:43.3%
・年間1%~10%未満の成長:29.2%
・横ばい:14.3%
・マイナス成長:1.1%

 なお、SaaS事業の規模は、約6割がARR(年間経常収益)「1億円~50億円未満」の中堅ゾーンに集中した。この規模のSaaS企業は、初期のプロダクトマーケットフィット(PMF)をすでに達成し、事業として一定の顧客基盤を確立した段階にあると推測されるという。

SaaS事業の成長状況と規模

 また、SaaS is Deadについては、約8割が実感していると回答(非常に実感している:22.8%、やや実感している:57.9%)。半数以上の企業が年間10%以上の成長を示している実態を踏まえると、業績と現場の意識との間にギャップが生じていることが分かる。

 具体的なSaaS is Deadの要因としては、「既存顧客の解約率の悪化やLTVの低下(28.4%)」と考える回答者が最も多く、「新規顧客獲得コストの高騰(23.8%)」「AIなどの新技術による既存ビジネスモデルの破壊(18.7%)」が続いた。AIの台頭以上に、既存の収益基盤や顧客獲得モデルの限界がSaaS事業の成長を阻害するものとして認識されていることが明らかとなった。

SaaS is Deadの実感および要因として考えるもの

 それでは、高成長を維持する企業はどのような組織体制を敷いているのか。年間30%の成長を遂げている企業では、約6割が「RevOps体制」を構築しているという結果となった。RevOpsとはマーケティング・営業・カスタマーサクセスを統合した収益最適化のための仕組みであり、高成長企業では従来の分業体制から脱却する動きが見られた。

マーケティング・営業・カスタマーサクセス(CS)部門の連携体制

 加えて、年間10%以上の成長を遂げている企業では、「今後最も注力する戦略」として、「AIなどの最新技術の実装」「バーティカルSaaSの展開」「新料金体系への移行」を重視する傾向が見られた。一方で、成長率10%未満、横ばいの企業ほど、「RevOpsの推進」を優先している。

 順調に成長を続ける企業が次なる価値創造へと向かう一方、伸び悩む企業は足元の体制立て直しに注力しており、成長フェーズによって次の一手が明確に分かれる結果となった。

今後最も注力する戦略

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