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ソフトバンクのIoT:活用事例

従来の売り切り型モデルから、クラウド付加サービス提供の扉を開いた「ALEX」

もうすぐ100周年! 革新を続けるアマノのタイムレコーダーは「1NCE」搭載で未来を創る

文●大塚昭彦/TECH.ASCII.jp 写真● 曽根田元

提供: ソフトバンク

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(左から)アマノ 時間管理機器事業部 事業企画課 部長の田中泰輔氏、営業企画部長 兼 時間管理機器事業部長 理事の晝間明弘氏、商品開発本部 商品開発センター ファームウェア開発部 主幹の川畑幸広氏

 今から100年近く前の1931年、日本で初めてタイムレコーダー(時刻記録機)を製造したアマノ。“時間と空気の会社”を掲げる現在でも、その系譜は受け継がれている。時間を管理し、効率的に使うためのソリューションや製品を、時代の変化に合わせて進化させ続けている。

 そのアマノが2026年春、発売した新製品が「ALEX(アレックス)」だ。同社のTimeP@CK(タイムパック)シリーズの新しいタイムレコーダーである。

 ALEXでは、新たにモバイル通信(LTE)機能を搭載し、クラウド経由の打刻データ収集も可能にして、「設置場所の柔軟性」や「勤怠管理業務の効率化」といったニーズに応える製品となった。そして、この新製品が内蔵する通信回線に選ばれたのが、ソフトバンクがアジア19か国・地域で独占販売パートナーを務める1NCE(ワンス)のプラットフォームである。

 今回は、ALEXの事業企画に携わったアマノの田中泰輔氏、技術開発の川畑幸広氏に、同製品のコンセプトや特徴、そして1NCEの採用によって得られたメリットをうかがった。

TimeP@CKシリーズの新製品「ALEX」(左:プロモデル、右:スタンダードモデル)

“届いたらすぐに使える”タイムレコーダー、TimeP@CKシリーズ

 ALEXは、従業員の出退勤時刻を正確に記録するタイムレコーダーだ。2001年の登場から25年の歴史を持つTimeP@CKシリーズの最新機種として登場した。プロモデル、スタンダードモデルの2モデルがラインアップされている。

ALEXのプロモデル(pro)、スタンダードモデル(std)の機能概要

 TimeP@CKシリーズは、小規模な事業拠点向けの製品シリーズである。特徴は、タイムレコーダー本体に、出退勤データを集計する勤怠管理ソフトが付属したパッケージ型製品である点だ。ECショップなどで購入して「届けばすぐに使える」ため、新規出店の多い飲食業、小売業、薬局などでの採用も多いという。

 さらに、買い切り型製品で長期利用コストが抑えられること、導入支援や給与ソフト連携支援などのサポート(オプション)が用意されていることも、TimeP@CKシリーズの人気の理由となっている。

ALEXを含むTimeP@CKシリーズには、タイムレコーダーのデータを取り込み集計するPCソフト「サッと勤怠」も付属している

 25年の歴史の中では、さまざまな技術進化も経験してきた。たとえば、タイムレコーダー内に記録された出退勤データをパソコンソフトに取り込む方法も、「USBケーブル」「メモリカード(SDカード)」「Wi-Fi/有線LAN」と、職場のIT環境の変化に追随するかたちで拡張を続けている。

 こうした機能進化を検討する中では、当然、モバイル通信回線への対応も検討されたという。Wi-Fi対応モデルを発売したところ、設置場所でのWi-Fi接続設定に手間取るユーザーが多かったため、モバイル通信対応にしてしまえばその問題が解決すると考えたのだ。

 ただし、それは技術的には可能だったものの、TimeP@CKシリーズの製品コンセプトや販売モデルを考えると、実現のハードルは高かった。

 「製品購入後に、通信会社との回線契約手続きが発生してしまうことがハードルでした。お客さま自身でご契約いただくのは手間がかかりますし、アマノや販売店のスタッフがお手伝いするならば、その人件費を製品価格に上乗せしなければなりません。そもそも、回線契約に時間がかかれば『届いたらすぐに使える』製品コンセプトから外れてしまいます」(田中氏)

 それに加えて、通信回線の基本料金が毎月発生すれば、「購入後のランニングコストを抑えられる」という買い切り型のメリットも失われてしまう。繰り返し検討されたものの、良い解決策は見つからず、実現に向けて話が進むことはなかった。

アマノ 田中泰輔氏

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