第20回 アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた
アスキー編集部がBacklog導入で得た成果は? 解決できなかった悩みは? 全部話します
忖度なしで語ろう Backlogユーザー歴1年半、「チームで働く」ってやっぱり難しい!
提供: ヌーラボ
気づいたこと:Backlog AIアシスタントが「記録の価値」を引き出す
本連載では扱いませんでしたが、今年リリースされた「Backlog AIアシスタント」には衝撃を受けました。AIアシスタントによって「記録した情報の価値が何倍にも高まる」ことも、大きな発見でした。
■Backlog AIアシスタントの登場に興奮して書いた記事
・まもなく登場! Backlog AIアシスタントを試したら「できたらいいな」がサクッとできた
Backlog AIアシスタントに何でも聞いてみましょう(出典:ヌーラボ)
AIアシスタントが登場するまでのBacklogの利用目的は主に、現在進行中のタスクの情報を見ることでした。編集部で言えば「記事制作の進捗やスケジュールの確認」が中心で、そのタスクが完了したあとの情報はあまり生かされていませんでした。しかし、AIアシスタントを使うことで「完了したタスクの記録」の活用価値がグッと高まりました。
筆者が特に便利だと思うのが、これまでBacklog単体では難しかった「数値的な集計や分析」や、人手でやるのは面倒な「タスク処理の履歴の分析」などを、AIアシスタントがサクサクとこなしてくれる点です。「毎月繰り返しているタスク(連載記事の執筆など)の平均工数が知りたい」「完了したタスクの進行が遅れた要因を知りたい」といった問いにも、数十秒で的確に答えてくれます。大助かりです。
ただし、当たり前のことですが、タスクに関するBacklog上の情報が少なければ、AIアシスタントも簡単な回答しかできません。そのため、最初に触れた「Backlogへの情報の集約」がますます重要になってきている、とも言えます。
情報の集約については、編集部でもさらに改善が必要そうです。現在は、タスクに関するメンバー間のやり取りが外部のチャットで行われているため、AIアシスタントが参照できません。本来は「タスクに関係するやり取りは、Backlogのコメント欄で行う」ルールに統一できれば何も問題はないのですが、日常的に利用するコミュニケーションツールの移行ハードルはなかなか高いというのが実感です。
次善の策として、現在は重要な情報(スケジュール変更など)をチャットから手作業で転記したりもしていますが、シームレスにつながる方法があればラクになりそうです(ヌーラボさん、どうでしょう?)。
難しかったこと:利用メリットを実感してもらい、定着化を進めること
正直に言うと、チームでBacklogを利用する中では「難しいなあ」と感じることも多々ありました。
まずは「メンバーへの利用の定着」です。これはどんなツールの導入でも同じかもしれませんが、Backlogはしばらく利用するうちに効果が実感できるタイプのツールなので、なおさら導入初期の利用促進が難しいように思います。
トップダウンで利用を強制するなら別ですが、ボトムアップでBacklogの利用を定着させるためには、メンバーに「Backlogでプロジェクト・タスク管理をするメリット」を実感してもらう必要があります。特に、これまで別のツールでタスク管理をしてきたようなメンバーには、乗り換えるきっかけとなるような強いメリットを感じてもらわねばなりません。
これはかなりの難題であり、特効薬も見つからないので「コツコツやるしかないな」と腹をくくっています。メンバーがBacklogに触れる機会を増やすこと、ストレスなく使えるよう環境を整えること(前述したテンプレートもこれです)、自分が体感したメリットをチーム内に発信すること、そんなところでしょうか。
定着化については、やはり多くのBacklog管理者が悩むポイントのようで、解決のヒントとなるさまざまなノウハウが共有されています。これも参考にしましょう。
■利用定着化のヒントになる記事
・上司にタスク管理ツールを使わせるために「ここまでする?」 秘策は「ワンクリックBacklog」
・プロジェクトの推進役は社外のクライアントに任せるのが最強説 Backlogを社内外で定着させる秘訣
・タスク管理はなぜ必要か? そこから始めて「Backlogが当たり前」を作る
上記の記事を参考にして、筆者も「ワンクリックBacklog」を実践しています。タスクの依頼を受けたら「課題を起票してください(Backlogへのリンク)」、進捗を聞かれたら「現状はこちらです(Backlogへのリンク)」と、しつこく積極的にBacklogへ誘導しています。小さなことからコツコツと、ですね。
難しかったこと:“チームで働く”をより良くしていくこと
もうひとつ、Backlogを使った業務改善に取り組みながら「“チームで働く”ということを、もっと深く考えないといけないな」と痛感しました。これも簡単に解決できるような課題ではありません。
いまさらの話ですが、個人ではなく“チームとして”より良く働くとはどういうことなのか、筆者はこれまであまり深く考える機会がありませんでした。この1年半で学んだのは、「チームをうまく機能させる」「チームとしての能力を引き出す」を実現するには、個人の業務改善とはまた違う視点や考察、アクションが必要だということです。
それを考える足がかりとして、チームワークマネジメントに必要な「5つの要素」は参考になると思います。もちろん、これを理解するだけではダメで、実践に移していかなければならないのですが。
チームワークマネジメントに必要な「5つの要素」(元図は書籍「ゼロからはじめるBacklog活用大全」より引用)
また、Backlogのユーザーコミュニティ「JBUG(Japan Backlog User Group)」に参加するのもよいと思います。筆者もBacklogを導入したばかりのころに参加(取材)したのですが、「みんな同じことで悩んでるんだなあ」と、なぜか心強く感じた記憶があります。
ちなみに、まだBacklogを使っていない、ユーザーではない方も参加ウェルカム! だそうです。悩みもノウハウも共有し合って、みんなで“チームで働く”をより良くしていくことができたらいいですよね。
■JBUGに参加しましたレポート記事
・Backlogコミュニティ・JBUGは悩んでいるユーザーに優しかった
全国各地で開催されているJBUGに参加するのもよいでしょう(画像出典:JBUG connpassページ)
さて、最後に。この連載のテーマに掲げた「仕事を楽しくしてみた」を、筆者は実現できたのでしょうか。率直な感想としては「難しい、だからこそ楽しい」です。
ここまで率直に述べてきたとおり、“チームで働く”にはBacklogというツールの導入だけでは簡単に解決できない課題もたくさんあります。でもそれは、チャレンジしがいのある難題であり、改善の取り組みを楽しめるものだと思います。
この連載記事が、読者の皆さんが「楽しんで」課題解決に取り組むためのサポートになったのであれば幸いです。これからも楽しんでいきましょう!
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