クロノグラフの進化は、まだ終わっていなかった。タグ・ホイヤーは4月14日、新作「タグ・ホイヤー モナコ エバーグラフ」を発表した。4月発売で、価格は493万9000円。
新搭載の自動巻きムーブメント「TH80-00」は、従来のクロノグラフ機構で使われてきたレバーやバネの多くを見直し、柔軟性のある部品を使った「コンプライアント クロノグラフ機構」を採用した。スタート・ストップとリセットを2つの双安定部品で制御する構造で、タグ・ホイヤーはこれを“クロノグラフ革命”と位置付けている。
性能面では、5ヘルツ駆動、約70時間パワーリザーブ、COSC認定、5年保証を実現。プッシャーの操作感も、最初の1回目から1万回目まで一貫させることを狙ったという。
デザイン面では、モナコのアイコン性を保ちながら、ケースを人間工学寄りに再設計した。40mmのグレード5チタンケースに、1969年の初代モナコから続く左リューズの意匠を継承しつつ、細長いプッシュボタンや角型サファイアケースバックを組み合わせた。スケルトンダイヤル越しに香箱や輪列、脱進機が見える構成で、建築物のような立体感が印象的だ。
展開は2種類で、1つはスティーブ・マックイーン着用モデルを思わせるブルーアクセント仕様、もう1つはレーシングイメージを強めたレッドアクセントのブラックDLC仕様だ。どちらも100m防水で、ラバーストラップ仕様となる。
高級時計の世界では、外装違いの限定モデルが話題を集めがちだが、今回は少し違う。タグ・ホイヤーは、ブランドを象徴するモナコを使って、クロノグラフそのものの構造に踏み込んできた。派手な価格に見合うだけの“中身の挑戦”があるモデルとして、かなり印象に残る新作だ。
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