2月20~21日、PFUは「フレ!フレ!フリーランス展」(以下、フレフリ展)を開催した。昨年は神宮前で開催したが、今年の会場は渋谷サクラステージ4F 404 Not Found。会場は広くなり、チャレンジコーナーやトークセッションなど、イベントも盛りだくさんになった。今回は、長年フリーランスとして働いている筆者が潜入してきたレポートをお届けする。
渋谷の「空き地」に集う、フリーランスの孤独と共感
今年の会場は、渋谷にある「空き地」をテーマにしたコミュニティスペースだ。ここは単なるイベント会場ではなく、インディーズクリエイターたちが集まり新しい価値を生み出している拠点だという。また、PFUの至高のキーボード「HHKB」のタッチ&トライスポットでもある。
本イベントの責任者でもあるPFU ドキュメントイメージング事業本部 グローバル戦略統括部 ScanSnap販売推進部 南萌々夏氏は、「正解がない中で模索し、道を切り開いていくフリーランスの働き方と、この「空き地」の文脈がマッチしているんです」と語る。
フリーランスは普段一人で仕事をするため、相談相手がおらず「孤独感」を抱えがちだ。ドキュメントスキャナーの「ScanSnap」ではフリーランスの機能面をサポートし、こういった展示会でフリーランスの心情面をサポートし、孤独感を解消したいとのこと。PFUの熱い思いから開催されているイベントなのだ。
PFU社員がノリノリで熱演! 180点の「あるある」
会場には、壁一面に写真付きのパネルがずらりと並んでいる。全国のフリーランスからあるあるエピソードなどを募集したものだ。440件もの応募があり、厳選された180点が展示されていた。
面白いのはパネルの写真だ。すべてPFUの社員が自社屋で再現して撮影したという。南氏は「いかに会社っぽく見えないように撮影するかは苦労しました」と笑うが、昨年に引き続き社員の皆さんはだいぶノリノリだ。
展示はいくつかのゾーンに分かれている。まずテンションが上がるのが「ハイ(フリーランスで良かったと感じる瞬間)」ゾーンだ。「通勤ストレスがなく、社会のレールに乗る必要もない」「体調不良の時、即病院に行ける」といった、フリーランスが深く頷けるオーソドックスなネタに共感が集まっていた。共感したパネルには来場者がシールを貼るシステムで、人気度合いが一目でわかる。
一転して胃が痛くなるのが「ロー(辛いこと)」ゾーン。「色々なことをついでに頼まれる」「税金が高すぎる! そして補償は薄い!」など、思わず涙ぐんでしまうエピソードが並ぶ。「友人に言われるまで、今日が祝日だと気が付かないとき」にたくさんシールが貼られていたが、筆者も家族に指摘されないと普通に仕事をしてしまうので共感できる。
ひときわ異彩を放つのが「懺悔」ゾーンだ。今年から新設されたコーナーで、仕事の失敗談やちょっとした嘘が赤裸々に綴られている。「オンラインミーティングをダブルブッキングした」というあるあるから、「納期に間に合わずコロナのふりをした」というブラックなものまで、リアルすぎて変な汗が出る。
自分の懺悔を紙に書き、ScanSnapでスキャンできる参加型エリアも用意されている。スキャンされた懺悔は翌日のトークセッションで紹介され、神父から「赦し」が与えられるかもしれないという。実際に、神父のコスプレをしたスタッフがいたので驚いた。
「神アイテム」への投資と最新AIツールの台頭
「神アイテムゾーン」では、業務効率を上げる便利なツールが紹介されていた。ScanSnapやHHKBはもちろん、アイ・オー・データ機器のNAS、ロジクールのトラックボールマウスなどが並ぶ。偶然だが、ほとんどの製品が筆者も愛用している品ばかりだった。
ソフトウェアゾーンのパネルも時代を反映している。プレゼン生成AIの「Gamma」や音声入力の「AquaVoice」、「ChatGPT」といったAIツールがすっかり浸透していた。
レシート整理のイライラを供養する「古領納所」も設置されていた。領収書の山が納められていたが、実は中に入っているのはダミーの領収書。確定申告で見るのも嫌になった領収書をびりびりに破いてストレスを発散できるというものだ。くだらなくて笑ってしまったが、確かにフリーランスにとって領収書は重要な書類なので破く機会は少ない。面白い着眼点だ。
会場の一角にはチャレンジコーナーも用意されていた。ScanSnapのチャレンジでは、モバイルモデルの「ScanSnap iX110」で大量の領収書をスキャンする時間を計測するというもの。ScanSnap iX110は小さな領収書なら、2枚の領収書を同時に並べてスキャンできるので、技が求められる。
筆者は普段、ScanSnap iX2500という大型モデルで自動スキャンしているので、慣れておらず結果は40秒。ランキングは20~17秒と凄いタイムをたたき出していた。
もう一つが、HHKBを使ったタイピングチャレンジ。ディスプレイに表示される文字をタイピングするというものだ。スコアによってランク付けされ、Sランクを出した人にはHHKBのキーストラップをプレゼントしてくれるという。利用するキーボードはHHKBの無刻印モデル。キートップに何も書いていない、上級者向けのキーボードだ。
筆者もチャレンジし、無事Sランクを取ることができた。長年フリーランスライターとして生き残るために、キーボードをたたき続けてきたことが報われた感じだ。
見知らぬ同士が頷き合う、孤独感からの解放
このイベントのポイントは、会場のあちこちで自然発生的に生まれるコミュニケーションだという。一人で来場したフリーランスがパネルを見ながら深く頷き、隣り合った全く知らない人同士で「これ、よくありますよね」と会話が始まっているのだ。「孤独感の解消には貢献できていると思います」と南氏が語る通り、同じ境遇の仲間がいると実感できるだけでストレスはすっと軽くなる。
来場特典として、SNSに投稿した人には人気イラストレーター・わかるさんが描き下ろしたステッカーも配られており、ホスピタリティも抜群だ。
翌日午後にはガジェット系YouTuber「パパの独り言」さんや文房具店を営む山下義弘氏を招いたトークセッション、夜にはフリーランス協会とのコラボ企画「スナック曲がり角」も開催された。
長年フリーランスをやっていると「つらいよ」と天を仰ぎたくなる瞬間は山ほどある。しかし、こうして笑い飛ばし合える場があり、ScanSnapやHHKBなどの頼れる神アイテムがあればなんとかやっていける。また明日から頑張ろうと思わせてくれる、フリーランスに深く刺さる素晴らしいイベントだった。
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