MWC26では、大手メーカー以外からもさまざまなスマートフォンが展示された。その中から気になったモデルをいくつか紹介しよう。
発表前の未公開機種
「vivo X300 Ultra」が望遠レンズ付きで展示
vivoはMWCに今回初出展。ブースでの注目の展示は「X300 Ultra」の実機だ。同社のフラッグシップカメラ端末は「X300」「X300 Pro」がすでに海外で販売中だが、最上位となるUltraモデルはMWC開催前まで発売されるかどうかの情報も一切なかった。
今回フライングで展示したのは、シャオミが「Xiaomi 17 Ultra」「LEICA Leitzphone powered by Xiaomi」をグローバル発表し、それに対抗しようとしたからかもしれない。
展示はあくまでも「カメラエクスペリエンスを体験させるもの」であり、端末の情報は一切不明。展示モデルには望遠倍率をさらに高めるテレコンレンズが装着されていたが、過去のXシリーズ向けのレンズより倍率は高まり、最大400倍の撮影ができるとのこと。カメラグリップキットも装着されていた。正式な発売のアナウンスが待ち遠しいが、MWCに展示したこともあり過去のUltraモデルが中国国内のみの販売だったが、このX300 Ultraはグローバル市場への登場が予想されている。
ブランドコラボのクールなスマホ
「TECNO POVA Metal Tonino Lamborghini Limited Edition」
モジュラーが装着できるコンセプトモデルを発表したTECNOだが、MWCではイタリアの高級ライフスタイルブランド、トニーノ・ランボルギーニ(Tonino Lamborghini)との戦略的提携を発表した。今後、トニーノ・ランボルギーニデザインのスマートフォンやPCが発売される予定。
さっそく発表されたモデルが「POVA Metal Tonino Lamborghini Limited Edition」である。
世界初のフルメタルユニボディーは、途切れることのない曲線と0.99mmの超薄型ベゼルを採用。背面には241ピクセルのLEDドットマトリクスを内蔵。着信や通知のほか、ダイナミックなビジュアルを表示可能だ。背面デザインは躍動感に満ちており、唯一無二の価値観を手にすることができる。
ピニンファリーナデザインが美しい
Infinix Note 60 Ultra
TECNOと同じTrannsion傘下のInfinixからは、デザインハウスのピニンファリーナ(Pininfarina)と協業したモデル「Note 60 Ultra」が発表された。同社はフェラーリとの関係も長く、スーパーカーの美学をスマートフォンに昇華させた製品となる。
目を引くのは背面の1枚仕上げのカメラバンプで、世界初の「Uni-Chassis Camera Module」と呼ぶ。1枚のゴリラガラスVictusで覆うことでカメラの存在感を消し去った。また、カメラの横には「Active Matrix Display」も搭載。その下には自動車のテールランプをオマージュした「Floating Taillight」というLEDライトを配置している。
チップセットはメディアテックDimensity 8400 Ultra、画面サイズは6.78型、バッテリーは7000mAhで100W充電対応。カメラは2億画素広角と5000万画素3.5倍望遠、800万画素超広角。カラバリはイタリアのモータースポーツの聖地や文化にちなみ、Torino Black(トリノ・ブラック)、Monza Red(モンツァ・レッド)、Amalfi Blue(アマルフィ・ブルー)、Roma Silver(ローマ・シルバー)の4色展開となる。
背面から小型カメラが取り外せる
「RugOne Xsnap 7 Pro」
ここからはやや変態系の製品を紹介する。Ulefoneのサブブランド「RugOne」が発表したのは「Xsnap 7 Pro」。一見すると普通のタフネススマートフォンだ。6.67型画面、Dimensity 8400、9000mAhバッテリーを内蔵。背面カメラは5000万画素広角と6400万画素の赤外線カメラを搭載する。
ところが背面を見ると、本体内蔵カメラの横に、四角いカメラが埋め込まれていることがわかる。これが取り外しできる小型サイズのカメラだ。本体収納時はマグネットで固定され、カメラの裏側にはスマートフォンの収納部部内部とポゴピンによる充電・電気的な接続が行なわれる。
このカメラの撮影にはプリインストールされている別アプリを使う。背面にマグネットがあるため、洋服や帽子にマウントを挟んで取り付けることも可能。撮影中の映像はもちろんスマートフォン側でプレビューできる。コンセプトモデルと思いきや、2026年中の販売が予定されているというから驚きだ。
回転式でゲームパッドやキーボードが現れる謎スマホ
OEMやODMを手がけるFrog Mobileは、ほぼ正方形のディスプレーの裏側に回転式(スウェブル)でキーボードが現われるスマートフォンのモックアップを展示していた。同社自身が本製品を販売するのではなく、顧客からの受注に応じて生産をする。そのため市場に出てくるタイミングは不明。
本体を手に持ち、下半分側を回転させるとキーボード部分が現れる。この不思議な機構は実は過去にノキアの「7705 Twist」(2009年)、モトローラのAndroid機「Flipout」(2010年)などがあった。それから10数年ぶりに、このギミックが復活したのだ。
展示されたモックアップにはQWERTYキーボードタイプと、ゲームコントローラーが現れるゲーム機タイプの2つがあった。製品は5Gにも対応する予定だという。ぜひ、どこかの企業が製品化してほしい。
まるでアクションカメラ!
「FOSSiBOT F116 Pro」
FOSSiBOTは縦4型の小型スマートフォン「F116 Pro」を展示。超小型のタフネススマートフォンだが、アクションカメラとして使うことを考えたカメラ設計であり、アウトドアの過酷な環境での利用はもちろん、バックパックからぶら下げたり三脚に固定して使うこともできる。チップセットはDimensity 7300を搭載する。
本体サイズは59.6×114.5×23.0mm、重さは207g。厚みがあるものの、手袋をしているときなどはこれくらいのサイズが持ちやすそうだ。本体下部には三脚穴もあるため使い勝手はアクションカメラそのものになる。マウントを使った固定も可能だ。カメラは5000万画素で、フロントには3200万画素を搭載する。
3月中旬に海外のクラウドファンディングで出資募集を開始予定。サブ機としての用途も十分ありだろう。

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