これまで、Windows Insider Programのプレビュー版は、その完成度や将来性などによって4つのチャンネルに分かれていたが、ここに来て、バージョン別のプレビューを配布することになった。
「Beta」と「Release Preview」は、以前からWindowsのバージョンを明確にしてプレビューをしていた。「Dev」チャンネルは「将来のバージョン」と言いながら、実際には2つ先のバージョンのプレビューだった。しかし、Windows 11 Ver.24H2からはバージョンを明確にすることになった。
そのために新設されたのが「Canary」チャンネルで、Windows開発の先端に近いもののプレビューとされてきたが、現在Windows 11 Ver.26H1のプレビューをしており、結果的にすべてのチャンネルが特定のバージョンにひもづいたことになる。
Windows 11 Ver.26H1とは何? 26H2とは別物?
Windows 11 Ver.26H1に関しては、今年の2月10日に公開されたWindows IT Proブログ「What to know about Windows 11, version 26H1」に記述がある(https://techcommunity.microsoft.com/blog/windows-itpro-blog/what-to-know-about-windows-11-version-26h1/4491941)。
26H1は「new devices with select new silicon」、つまり特定の新しいCPUを搭載する新しいPCに搭載されること、Snapdragon X2を採用するデバイスに来ることは紹介されているが、「Snapdragon X2だけ」とは書かれていない
それによれば、26H1は今年(2026年)出荷される「新しいプロセッサ(SoC)」を搭載したCopilot+ PCハードウェア用のWindows 11だ。現在の25H2とは直接の関係がなく、すでに市場に出荷済みのWindowsマシンが26H1にアップグレードされることもない。
26H1は、2026年初頭(early 2026)に出荷される新しい特定のシリコン(プロセッサ)を搭載した新機種にプリインストールされる。現時点では、クアルコムのSnapdragon X2シリーズを搭載したWindowsマシンに採用される。ただし、このプロセッサのみに限定されるとの記述もない。
また、26H1は今年後半のアップデート(Windows 11 Ver.26H2)には対応しないという。それは、24H2~26H2とは異なるWindows コア(カーネルおよび関連のプログラムモジュール)を採用しているからだという。
コアの変更は、24H2のときにも実施された。実際、24H2/25H2は、それ以前と比べるとトラブルも多く、完全に落ち着いた状態ではなかった。そういう意味では、26H2でさらなる安定化を目指すことになると考えられていた。
26H1は、26H2とはコアが異なるため、アップデート対象にはならないとする。つまり、メインストリームである来年の27H2以降で採用されるコアと同じなのであろう。なぜ、来年採用予定のコアを今年前半の製品に搭載してリリースするのか? その肝心な部分に関して特に理由は開示されていないが、いくつか理由が考えられる。

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