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アンカー、発火事故を受けてモバイルバッテリーなど総点検 経産省が評価

2026年01月14日 16時00分更新

文● スミーレ(@sumire_kon)

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アンカーのロゴ

 経済産業省(経産省)は1月13日、アンカー・ジャパンから報告を受けたリチウムイオン蓄電池の総点検などに関する状況を公表した。

複数製品のリコールを受け、経産省が報告を求める

 本件はアンカー・ジャパンの複数の製品で火災事故やリコールが発生したことを受け、2025年10月、経産省が同社に対して、次の4項目の実施と報告を求めたものだ。

■経産省がアンカー・ジャパンに求めた報告事項

・リチウムイオン蓄電池に関する国内販売全製品を対象とした総点検の実施
・現在販売している製品についての製造・品質管理体制
・実施するリコールの周知・広報の実施状況
・実施リコールの進捗状況

 各項目の報告の概要は次のとおり。

●リチウムイオン蓄電池に関する国内販売全製品を対象とした総点検の実施

 製品の総点検に関しては、対象製品の「FTA(Fault TreeAnalysis/故障の木解析)」を作成して、重大製品事故につながる要因の洗い出しを実施。

 その上で、サプライヤーに対する品質基準の変更や明確化、新たに用意したサプライヤー向けチェックシートに基づく工場監査などを実施している。

 なお、総点検の結果、重大製品事故につながる不適合は確認されていない。

●現在販売している製品についての製造・品質管理体制

 製造および品質の管理体制については、製造現場のシステム刷新により、品質管理とトレーサビリティーを強化。

 さらに電池セル製造の重要工程を中心としたサプライヤー選定基準の厳格化、調査試験施設における検品や品質管理体制の強化・改善、電池セル品質の維持監視を目的としたORT(On-going Reliability Test/継続的信頼性試験)の追加といった取り組みを実施している。

●実施するリコールの周知・広報の実施状況

 リコール情報の周知等に関しては、2025年10月21日に開始したリコールについて、以下の媒体や取引先、家電量販店、ECモールを通じて情報を発信した。

■情報発信媒体等

・ニュースリリース
・SNS
・メールマガジン
・ダイレクトメール(郵便)

●実施リコールの進捗状況

 前述した2025年10月21日開始分のリコールの進捗は以下のとおり。

■リコールの進捗状況(2025年10月21日開始分/2026年1月7日現在)

・Anker PowerCore 10000(A1263):実施率 33.0%
・Soundcore 3(A3117):実施率 36.8%
・Anker PowerConf S500(A3305):実施率 34.4%
・Soundcore Motion X600(A3130):実施率 36.8%

経産省は各メーカーの取り組みを引き続き注視

 経産省は同社からの報告内容について、「製造・品質管理体制の強化が図られ、製品安全の向上に資するものであることを確認した」と評価。

 その上で、同社を含むリチウムイオン蓄電池搭載製品の安全確保について、引き続き取り組み状況を注視していく方針を示した。

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