富士フイルムは1月7日、インスタントカメラ「instax」シリーズ(通称:チェキ)の新製品発表会を開催し、ハイブリッドインスタントカメラ「instax mini Evo Cinema(インスタックス ミニ エヴォ シネマ)」を発表した。発売日は1月30日。価格はオープンで、実売価格は5万5000円前後となる見込みだ。
ダイヤル操作で「時代」を演出
動画をQRコードでプリントする“縦型”チェキ
「instax mini Evo Cinema」は、2021年に発売され人気を博した「instax mini Evo」のコンセプトを進化させたモデルだ。最大の特徴は、シリーズ初となる本格的な「動画撮影機能」を搭載した点にある。最長15秒の動画を撮影し、そのデータをQRコード化してチェキフィルムにプリントできる。プリントされたチェキを手渡された相手は、スマホでQRコードを読み取ることで動画を再生・保存が可能。「動画を撮って手渡す」という新しいコミュニケーションを提案する。
撮影機能の目玉となるのが、10種類の時代背景をイメージした映像エフェクト「ジダイヤル(Ji-Dial)」だ。レンズ周りのダイヤルを回すことで、「1930」「1960」「1980」「2010」といった各年代を象徴する画作りやノイズ、さらには音質までもが再現される。エフェクトの度合いは背面のダイヤルで10段階に調整でき、計100通りの表現を楽しめるという。一部のエフェクトではフィルムの回る駆動音が鳴るなど、没入感を高めるギミックも搭載されている。
本体デザインは、同社が1965年に発売した8mmカメラ「フジカシングル-8」を彷彿とさせる縦持ちスタイルを採用した。クラシックなブラックとグレーの筐体に、クリック感のあるダイヤルやフィルム巻き上げのような操作感のプリントレバーを配置。デジタルながらもアナログカメラを操る楽しさを追求している。付属のファインダーアタッチメントやグリップアタッチメントを装着することで、より本格的な撮影スタイルに変貌するのもガジェット心をくすぐるポイントだ。
撮影した動画は、専用アプリを使って編集が可能だ。複数の動画をつなぎ合わせたり、映画のようなオープニング・エンディングテンプレートを追加したりできる。また、スマホ内の写真をプリントする「ダイレクトプリント機能」も備えており、カメラ、プリンター、動画機という1台3役の活躍が期待できる。
発表会にはCMキャラクターを務める広瀬すずさんと横浜流星さんが登壇した。新製品を使ったCM撮影について広瀬さんは「時代ごとに色味やノイズが全く違い、タイムスリップしたような不思議な感覚で撮影できた」とコメント。横浜さんも「セットや衣装も時代に合わせて作り込まれていて、映画のワンシーンのような撮影だった。ストイックに撮りすぎたかもしれない」と会場の笑いを誘いつつ、製品の持つ「物語性」をアピールした。
同社はあわせて、スマホプリンターの新モデル「instax mini Link Plus」も発表した。スマホで撮影した写真や動画をチェキプリントできるほか、ARエフェクトで空間を飾る機能などを強化している。こちらも1月30日発売で、実売価格は2万2000円前後の見込み。
























