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本誌のAI担当編集者が最近ハマっていること(ショートコラム)

2026年01月04日 08時01分更新

文● Will Douglas Heaven

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Courtesy of the author

画像クレジット:Courtesy of the author

MITテクノロジーレビュー[米国版]のAI担当上級編集者であるウィル・ダグラス・ヘブンは最近、超人的な技巧で演奏するドラマーの動画に夢中になっている。

1. インターネット上で最も驚異的なドラマー

数カ月前に娘が紹介してくれたエル・エステパリオ・シベリアーノのユーチューブ・チャンネルに、私はすっかり夢中になっている。このスペインのドラマー(本名:ホルヘ・ガリード)は、人気楽曲の超高速版カバーを演奏する動画を投稿しており、度肝を抜くスピードとテクニックでドラムを叩く姿は、プロドラマーたちが信じられないと首を傾げるほどだ。他のミュージシャンたちが投稿する数十本のリアクション動画も、それ自体が楽しみの一つである。

Jorge Garrido playing drums
EL ESTEPARIO SIBERIANO VIA YOUTUBE

ガリードは、ここまで上達するのに費やした無数の時間について率直に語っている。彼は何年もの間、ほぼ毎日一日中ドラムキットの前に座っていたという。機械が何でもやってくれるように見える時代において、そのレベルの人間の努力には一種の反骨精神がある。だからこそ私のお気に入りは、ガリードがドラムマシンを上回る演奏を見せる電子音楽のカバーなのだ。スクリレックスとミッシー・エリオットの「Ra Ta Ta」のカバーをチェックしてみてほしい。あなたの心をきっと幸せで満たしてくれるはずだ。

2. 不気味の谷に生命の兆候を見つける

マイケル・ジャクソンがチキンナゲットの箱を盗んだり、サム・アルトマンが炎で焼かれたピカチュウのピンク色の肉にかぶりついたりするSora(ソラ)の動画を見ていると、数カ月前にテート・ブリテンで見たエド・アトキンスの展覧会のことを思い出す。アトキンスは彼の世代で最も影響力があり、同時に不安にさせる英国のアーティストの一人である。彼は自分自身の超詳細なCGアニメーション(毛穴まで完璧な肌、ぎこちない動き)でよく知られており、人間の感情のバーチャル表現を扱っている。

ED ATKINS PIANOWORK 2 2023からの静止画。
COURTESY: THE ARTIST, CABINET GALLERY, LONDON, DÉPENDANCE, BRUSSELS, GLADSTONE GALLERY

『ザ・ワーム(The Worm)』では、CGのアトキンスがコロナ禍のロックダウン中に母親に長距離電話をかける様子が映し出される。音声は実際の会話を録音したものだ。私たちが見ているのはアトキンス自身の涙なのか? それとも彼のアバターなのか? 私たちの注意は2つの現実の間を行き来する。「俳優がシーンの最中に役柄を破綻させることを『コープシング(corpsing)』と呼ぶ」とアトキンスは語っている。「私が作るものすべては、コープシングを表現したいのです」。アトキンスの作品と比べると、生成動画はまるで段ボールの切り抜きのように見える。生きているようだが、生きてはいない。

3. 「話すディンゴ」についての暗くて汚れた本

ペットになるとはどのような感じなのか? オーストラリアの作家ローラ・ジーン・マッケイのデビュー小説『The Animals in That Country』(未邦訳)を読むと、きっとそんなことを聞かなければよかったと後悔するだろう。インフルエンザのようなパンデミックによって、人間は動物が何を言っているかを聞く能力を得る。それが『ドリトル先生』の世界観のように聞こえるなら、安心してほしい。これらの動物は奇妙で不快だ。多くの場合、意味をなさない。

cover of book

誰もがコンピューターと話すようになった今、マッケイは私たちが皆陥っている擬人化の罠をリセットする。非人間の心が持つ可能性を見事に描き出し、コミュニケーションの厳しい限界について考察する本である。

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