前へ 1 2 3 次へ

遊食 ! 東日本 第40回

世界的ワインと希少な銘酒、上田市民が本当に並ぶ店で「美味い!」が止まらない 【上田市の旅#2─グルメ編】

文●南條知子 マップ●フジマキ容子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

上田のソウルフード「美味だれ焼き鳥」

 上田市のソウルフードとして欠かせないのが「美味(おい)だれ焼き鳥」です。美味だれ焼き鳥発祥の「鳥正」の味を継ぐ、昭和56年創業の「焼き鳥つづらや」に伺いました。夕方5時で満席! 入店しようとして諦めたお客さんが何組もいました。 

「焼き鳥つづらや」

 美味だれ焼き鳥とは、串に刺した焼き鳥を、ニンニクと醤油をベースにした特製のタレで食べる、上田独特の食べ方です。店によっては大阪の串カツのように串ごと壺にドボンして食べる作法もあるようですが、つづらやは焼き鳥の上からかけるタイプ。

つづらやの店主、宮下房士さん。めっちゃ忙しそうでした

 つづらやではさらに、醤油とニンニクをベースに季節で味を調整し、最低でも3カ月間寝かせてまろやかさを出しているそうです。この製法により、ニンニク特有の強い臭みを抑えつつ、深みのある味わいが生まれるのだとか。

つづらやのメニュー。紙に書いて1本ずつ注文します

美味だれかけます!

 常連さんによると、まずは塩味で食べて、その後、美味だれをかけて味変を楽しむのだそうです。塩味がついているのでそのままでもおいしいのですが、タレをかけると何本でもいける強い気分に。ご飯にのせて焼き鳥丼にしても絶対においしい美味しいと思います。ニンニクの風味が今も忘れられません。

いちばん下が「とりもつ」(140円)

焼き鳥つづらや
住所:長野県上田市中央2-12-25
HP:なし
アクセス:JR上田駅より徒歩で約11分

お土産の定番、飯島商店の「みすゞ飴」

 上田土産にの筆頭は、明治・大正期から飯島商店が作り続けている「みすゞ飴」。飴という名前ですが、りんご、桃、梅、杏、ぶどう、みかんなどの国産果物の果汁を寒天と水飴で固めた、無香料・無着色のグミのような食感のゼリー菓子です。上田駅から徒歩2分の本店は大正13年築で登録有形文化財に登録されています。

みすゞ飴本舗 飯島商店 上田本店

試食コーナー。こんなに試食していいの?という気持ちに

上田本店・分店限定、工場で最も新しい商品という「工場できたてみすゞ飴」(690円)

表面はオブラートでコーティングされています

 グミやゼリー菓子の類はあまり食べないのですが、このみすゞ飴は果物本来の味をしっかりと感じ、本当においしかったです。オンラインショップでも購入できるので、贈り物にも、自分へのご褒美にもぴったりです。

DATA
みすゞ飴本舗 上田本店
住所:長野県上田市中央1-1-21
HP:https://misuzuame.com/
アクセス:JR上田駅より徒歩で約2分

お酒も食べ物もおいしいって最高!

 美味だれ焼き鳥って初めて食べたのですが、あの味が忘れられず、実は翌日も行ってしまいました。ワインと日本酒を買い、発芽そばと美味だれ焼き鳥、じまんやきを食べ、みすゞ飴をお土産に買って帰る。このコースを今度はプライベートで再現したいです。

地元の人に教えてもらったスーパー「TSURUYA」。ここで爆買いしてしまいした

前へ 1 2 3 次へ

この連載の記事