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【無料】映画よりリアル!? 新宿高架下のVR体験で「年末の帰省」が変わる15分

2025年12月19日 15時55分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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 大塚製薬は12月19日、年末の帰省シーズンに合わせて、家族の介護について考えるきっかけを提供するVR体験イベント「ただいまループハウス」を東京・新宿の「サナギ新宿」にて開始した。開催期間は12月21日までの3日間限定となる。

会場のテーブルの上に、VRゴーグルとカヌレが……!

「未来人」と共に家族の分岐点に立つ、15分間の没入型リハーサル

 本イベントは、経済産業省が主導する「OPEN CARE CHALLENGE 2025」の一環として実施されるものだ。年末年始、実家に帰省して久しぶりに親と顔を合わせるタイミングは多い。しかし、親の老いや将来の介護について話し合うのは、気恥ずかしさや不安からついつい後回しにしてしまいがちである。そこで同社は、テクノロジーを活用して「介護」を個人の重たい課題から「みんなの話題」へと転換することを目指し、本イベントを企画した。

 来場者が体験するのは、VRゴーグルを通じた没入型のドラマストーリーだ。舞台は、母の誕生日を祝うために集まった4人家族のリビング。そこに突然「未来人」が現れ、認知症という現実とその先にある家族の姿を告げられる。参加者はこの物語の当事者として、家族にとって重要となる「分岐点」に立ち会い、未来を変えるためのミッションに挑むことになる。所要時間は約15分。まるでタイムリープしたかのような感覚で、疑似家族との対話を通じ現実の家族とどう向き合うかを「予行演習」できる仕組みとなっている。

 この体験を支えているのは、同社が2022年から提供を開始しているVRトレーニングプログラム「FACEDUO(フェイスデュオ)」。専門医監修のもと開発された同プログラムは、すでに多くの医療機関や支援施設向けに提供されており、当事者の視点や介護現場での対応を体験できるソリューションとして実績がある。認知症をはじめフレイル予防支援、精神科専門医監修のプログラムによる感情認知トレーニングなど、多岐にわたっている。

 本イベントでは、一般生活者が「自分事」として捉えやすいエンターテインメント形式に落とし込んでいる点が特徴だ。

 FACEDUOではVRゴーグルに「PICO」を採用している。その選定理由は「VR酔いが少ない」といわれているためだという。VR機器に馴染みのない参加者や幅広い年齢層の家族が体験することを考慮し、没入感を損なわずかつ身体への負担が少ない機材選びがなされている。

 会場となるサナギ新宿は、JR新宿駅東南口から徒歩1分という好立地にある。参加費は無料。年末の買い物の合間や仕事帰りに立ち寄り、来るべき帰省に向けて「家族との会話」を少しだけ練習してみてはいかがだろうか。

■イベント概要
・イベント名:ただいまループハウス
・開催期間:12月19日(金)~12月21日(日)
・開催時間:
 12月19日(金):10時~18時
 12月20日(土)・21日(日):11時~18時
・会場:サナギ新宿(東京都新宿区新宿3-35-6 国道20号線高架下)
・アクセス:JR新宿駅 東南口改札 徒歩1分/都営新宿線 新宿三丁目駅 徒歩2分
・所要時間:約15分
・参加費:無料

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