100均の材料で縦置きスタンド自作にチャレンジ！
こういった簡易工作の材料探しで便利なのが、100円ショップ。工作用の素材はもちろん、流用できそうなさまざまな製品が低価格で手に入るのが魅力だ。
ということで、最もシンプルにできるであろう、ワイヤーネットとスタンドを使ったPC設置用「壁」がこちらだ。
一瞬、いい感じに見えるワイヤーネット利用例
ワイヤーネットは30×45cmを使用。なるべく下の空間をあけ、前面インターフェースも使えるように使用という魂胆だ。
ワイヤーネットへの固定には付属の壁掛けブラケットが使えないため、L字とI字の金具を使って固定している。金具が挟むワイヤーは1本だけだが、4ヵ所固定するため結構頑丈に止められた。
ワイヤーネットを挟むように、金具をナットとボルトで固定
一応自立もするし、固定もガッチリできているのが、問題が一つ。そう、重心が前側になってしまうため、どうしても前傾してしまうのだ。重心が高いのも前傾しやすくなっている要因のひとつだろう。
ということで上下をひっくり返してみたのだが、結果は同じ、多少マシになったとはいえ、前傾してしまうのは変わらなかった。
横から見るとわかるが、高さによらず前傾してしまっている
ダイソーのワイヤーネット、スタンド、取付金具×４、ネジ類で合計700円（税別）という格安なスタンドが作れたと思ったのだが、さすがにこれは使う気にならない。別のプランを探ってみよう。
前傾してしまうのが嫌であれば、あえて後傾させてしまえばいいのではないか、というアイディアから思い浮かんだのが、ダイソーのデザインボードを使う方法だ。
先ほどの反省を活かし、今回は多少インターフェースが使いにくくなっても重心を下げるため、30×30cmのボードを採用。うまくいくようなら30×45cmのボードに変更して横幅を広げ、キーボードやマウスも収納できるようにしようという魂胆だ。
購入したのは、ダイソーのデザインボード（200円）と、木製の足（100円）のみ。付属の壁掛けブラケットを、手持ちの木ネジでデザインボードに止めるだけで完成した。
デザインボードを使用したPCスタンド改
いい感じにできたのだが、不安な点もある。PCの重量が結構あるため、5mmのMDF（中密度繊維板）へのねじ止めでは強度が不十分ではないかということ。使っているうちに抜けてしまい、落下するのではないかという点だ。本気でやるなら木ネジではなく、ナットとボルトで締めた方が安心だろう。とはいえ、後傾しているうえに高さも低いので、落下してもダメージは少なそうだ。
もうひとつ心配なのは、足が固定されておらず、ボードを挿し込んでいるだけだということ。手で手前に引くとグラグラ動いてしまうため、ケーブルを引っかけてるとボードごと手前に倒れてしまう危険がある。裏からねじ止めしたり、接着剤を使って固定したほうが、より安心して使えるだろう。
後傾で安定するものの、足のスリットにボードを挿し込むだけなので、手前に引くと倒れてしまう
手軽さと安さ、そして見た目もかなり魅力的なスタンドだが、PC本体の重さを考えてしまうと不安は残る。もっと軽量なNUCならアリだと思うが、MAGNUS EN275060TCくらいのサイズ・重量になると少々厳しいかな、というのが正直な感想だ。
