12月15日10時から全商品の受注、および出荷業務を再開
「無印良品ネットストア」全面再開 アスクルのランサムウェア被害からおよそ2ヵ月ぶりに復旧
2025年12月15日 12時30分更新

無印良品を展開する良品計画は、「無印良品ネットストア」において、12月15日10時から全商品の受注、および出荷業務を再開した。
無印良品ネットストアは、アスクルのグループ会社であるASKUL LOGISTが提供する、物流業務を外部の第三者企業に包括的に委託する3PL(サードパーティ・ロジスティクス)サービスを利用して運営していたが、アスクルがランサムウェアに感染した影響で10月19日から受注を停止していた。
サービス停止当初は、無印良品ネットストアとMUJIアプリでの購入・閲覧などを含む全サービス・機能が利用不可の状態だった。10月20日にはネットストアでの購入と月額定額サービスの申し込み以外の機能を再開。12月1日から大型家具など一部商品の受注・出荷業務を再開していた。
また、11月14日には受注停止の原因がアスクルのランサムウェア感染によるものであること、ネットストアでの購入者情報の一部(配送関連の氏名・住所・電話番号など。クレジットカード情報は含まれない)が流出した可能性があることを公表している。
同社は「これまで長期間にわたり、皆様には多大なるご心配とご不便をおかけし、誠に申し訳ございません」と謝罪するとともに、今後は情報セキュリティ対策の強化と改善を実施するとしている。
アスクルは10月、ランサムウェアによってシステム障害が発生し、メインで販売している事務用品の出荷が不可能になった。それに加え、配送を請け負っていた無印良品をはじめ、「ロフト」「そごう・西武」といった、いくつかのネット通販サービスについても出荷不能となっていた。
なお、アスクルの法人向け通販「ASKUL」に関しては、12月3日にはWebサイトからの受注を再開している。アスクルによると12月中旬以降にはシステム障害が発生したWMS(ウエアハウス・マネジメント・システム、倉庫管理システム)を再構築して出荷を再開し、本格的な復旧を進めていくという。












