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JN-IPS27G1836UF-HSPC6をレビュー

ボタンひと押しで4K・180HzとフルHD・360Hzを切り替えられる超便利な27型ゲーミングディスプレー、話題のゲーミング向け無料OS「Bazzite」でもちゃんと使えるの?

文●加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

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JN-IPS27G1836UF-HSPC6

 JAPANNEXTの「JN-IPS27G1836UF-HSPC6」は、27型の4Kパネルを採用したゲーミングディスプレーだ。同社直販価格は税込で6万5980円と、最安クラスの4Kディスプレー(例えば「JN-IPS27U2-HSP」は3万円強)と比較すると高価な部類だが、本機は4KもしくはフルHDにおいて高リフレッシュレートで遊びたいゲーマー向けの製品なのだ。

 JN-IPS27G1836UF-HSPC6は解像度とリフレッシュレートを2通りから選べるDFR(Dual Frame Rate)対応である。4K(3840×2160ドット)ならばリフレッシュレートは180Hzまで、フルHD(1920×1080ドット)ならば360Hzまで対応する。競技性の強いゲームを遊ぶ時はフルHDで、そうでないゲームや日常使用では4Kと使い分けられる製品なのだ。

 4K・180HzやフルHD・360Hzの動作にはDisplayPort 1.4もしくはHDMI 2.1以降があれば良いため、適切なケーブルで接続すれば問題なく利用できる。しかしながら、それはWindows環境で使えばという話。昨今はLinux OSでもゲームが遊べるディストリビューションもあり、要件から外れてWindows 11にアップデートできなかったやや古めのPCで運用している人も少なくない。

 そこで、今回はそんなLinux環境における本機の挙動を調べるため、インストールが簡単でWindows向けゲームを動かすことに特化した最注目ディストリビューション「Bazzite」で検証してみた。なお、Bazziteは無料で利用できるため、Windows 11のコスト(1万7000円〜2万3000円)が浮く。そのぶん、ほかのPCパーツや液晶ディスプレーをワンランク上にできるというメリットもある。

JN-IPS27G1836UF-HSPC6

JAPANNEXTのデュアルリフレッシュレート対応27型4Kディスプレー「JN-IPS27G1836UF-HSPC6」。直販価格は6万5980円

背面にはゲーミングモデルらしくLEDを搭載

 Bazziteで検証する前に、JN-IPS27G1836UF-HSPC6の製品そのものをじっくり観察していこう。前述の通り、液晶パネルは27型で大型で、スタンドを含めたサイズは約615(W)×190(D)×375~515(H)となる。

 画面の真正面から55cm位離れれば、左右約30度ずつ(差し渡し60度)の範囲にパネルの表示範囲がすっぽり入る感じだ。人間の視野は中心から左右35度の範囲が有効視野といわれている。つまり、ゲーム画面の中心を見ていても、この範囲なら脳内で同時に情報を処理し、認識できるというわけだ。

JN-IPS27G1836UF-HSPC6

白くスッキリとした背面

JN-IPS27G1836UF-HSPC6

通電時は中央にあるリング状の部分がRGB LEDで発光する(OSDで常時オフも可能)

ボタンをひと押しするだけで解像度とリフレッシュレートを切り替え

 映像入力はDisplayPort(DSC)を1系統、HDMI 2.1が2系統、USB Type-Cを1系統搭載しているが、どれを利用しても4K・180HzとフルHD・360Hzの動作が可能な点はうれしい。HDMIを利用する場合は、PC側がHDMI 1.3以降かつ8Gbps以上の帯域に対応したハイスピードHDMIケーブルが必須だが、実際にはこれにOSによる制限が加わる(後述)。

 また、USB Type-Cは65Wの給電に対応しているため、対応ノートPCならUSB Type-Cケーブル1本(同梱)でディスプレー出力と充電をまかなえる。ただし、常時65W給電は保証されていないため、パワーのあるゲーミングノートPCを接続する場合はノートPC付属のACアダプターを利用したほうがよいだろう。

JN-IPS27G1836UF-HSPC6

左端より電源、HDMI 2.1×2、DisplayPort(DSC)、USB Type-C。KVM機能用のUSB Type-Bと、USB Type-A×2、オーディオ出力

JN-IPS27G1836UF-HSPC6

ACアダプターにUSB Type-Cケーブル、USB Type-A to USB Type-Bケーブル、HDMIケーブルが付属。DisplayPortケーブルは同梱されていないので、DisplayPort接続をしたい場合は別途購入しよう

 ちなみに、液晶パネルの応答速度は3ms(オーバードライブ時のGtoG)で、MPRTでは0.5ms(リフレッシュレート100Hz以上)。色域はsRGBで99%、DCI-P3は95%と広めだ。高リフレッシュレート仕様というゲームにおける強みと、解像度や表示色域といったほかの作業における利便性をバランス良く揃えたい人向けの製品といえるだろう。

 肝心の4K・180HzとフルHD・360Hzの使い分けはディスプレー下部の「▲」ボタンで行う。▲ボタンを1度押すだけで4K・180HzとフルHD・360Hz動作に順次切り替わるので、ゲームの前にサッとモードを切り替えられる点はとても良い。

JN-IPS27G1836UF-HSPC6

ベゼルの色と同じなので見づらいかもしれないが、右から3つめのボタンの上に「▲」マークがある。その下部にあるボタンをひと押しすれば4K・180HzとフルHD・360Hzを切り替えられる

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