SilverStoneにまんまとやられた
この「レトロ風」は信用できる 当時を知るライターが90年代っぽいPCケース「FLP02」に悶える
2025年12月13日 10時00分更新
SilverStoneといえば、シンプルながらも高級感のあるPCケースを得意とするメーカー。個人的には、AV機器のようなホームシアターPCケースや、Mini-ITXなどの小型PCケースに優れた製品が多いという印象だ。
こういったPCケースは制限が多いため設計が難しく、見た目がよくても使いづらいものや、使いやすくてもデザインが残念という製品も少なくない。それだけに、実用性とデザインを両立させるには高い技術力が必要となるわけだ。
その高い技術力を持つSilverStoneがノリと勢いのままに暴走した……。そう考えると納得できる製品が、PC-9801風デザインで注目を集めた「FLP01」だ。もともとはエイプリルフールのネタだが、本当に製造して発売してしまったことに驚いた人は少なくないだろう。
このレトロ風デザインの第2弾として発売したタワー型PCケースが「FLP02」だ。
レトロ風デザインは中途半端だと「コレジャナイ感」が強くなり、まったく魅力を感じない。それどころか、単なるうさんくさい、ニセモノ臭のする製品にしかならない。それだけに、デザインにどうレトロ感を取り入れるかは、非常に難しい問題だ。
FLP02のすさまじいところは「復刻と呼べるほどレトロ感の強いデザイン」になっている点だ。だいぶ遠くなってしまった記憶をたぐりながら、当時のPCケースを思い起こさせるポイントや工夫はどこにあるのかをチェックしてみたところ、4つほど気になる部分が見つかった。














