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日産が選んだ「本社のリースバック」──意図と戦略

2025年11月11日 08時00分更新

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

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日産自動車 11月6日プレスリリースより

日産、横浜の本社を売却。ただし「リースバック」で使用は継続

 日産自動車が、横浜本社ビルを売却する計画を発表した。

 だが同社は「セールアンドリースバック」という仕組みを使って、引き続き横浜本社ビルをオフィスとして使用する計画だ。

 セールアンドリースバックとは、企業が所有する不動産を売却しつつ、同じ場所を賃貸契約で使用し続ける仕組みを指す。一般的には、資金調達や固定費の削減、設備投資の原資確保などに活用されることが多い。

 同社は、2026年度末までの自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフロー黒字化を目標に掲げる「Re:Nissan戦略」を推進中で、今回の本社売却もその戦略の一環と見られる。

 売却をめぐっては、20年間のリースバック契約を締結することで、従業員や事業運営への影響を最小限にとどめながら、調達した資金を「設備の刷新や今後の成長を加速させるため」に活用するとしている。

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