スマートフォンのフォルダへのアクセスなど、そのほかの設定
Windows 11のスマートフォンアクセス機能では、スマートフォン側の一部フォルダへのアクセスが可能になっている。これをエクスプローラーからするには、「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「モバイルデバイス」→「デバイスの管理ボタン」で、「モバイルデバイスを管理」ダイアログを開き、「エクスプローラーにモバイルデバイスを表示する」をオンにする。
これで、ナビゲーションウィンドウに、スマートフォンの名前(Bluetoothなどで使われる端末名やデバイス名)がついたスマートフォンアイコンが、クイックアクセスの下に表示される。
そのほかに、ここには「ネットワーク」「PC」「ライブラリ」が表示される。もしWSLを使っているなら、Linuxとラベルがついたペンギンのアイコンが表示される。これは、WSLを動作させると自動的に表示され、GUI操作では消すことができない。
エクスプローラーには、検索欄が常に表示されるが、検索方法などについては、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「検索」で設定できる。ポイントは、「ファイルの検索」で「クラシック」を選ぶか「拡張」を選ぶかだ。主にバッテリ動作で利用するノートPCではクラシックを選び、必要なフォルダを「検索場所をカスタマイズする」リンクを使って、インデックスのオプションダイアログから登録する。
主にAC電源で主に利用する場合には、「拡張」を選択する。クラシックとは逆にこちらを選んで、モバイル利用時に不要なフォルダを除外してもよい。
クラシックから拡張に切り替えると、対象フォルダが大量に対象となるため、インデックス作成に時間がかかることが多い。フォルダの状態によっては半日以上かかることもある。とりあえずAC電源に接続したまま放置しておく。
また、エクスプローラーのフォルダーオプション・ダイアログの「検索」タブでは、インデックスを使わずに検索する設定がある。前記の検索設定を「クラシック」にしておき、それ以外の場所の検索では、インデックスを使わずに検索させることも可能だ。
ナビゲーションウィンドウで「ホーム」の下にある「ギャラリー」は、指定されたフォルダ(複数可)の画像ファイルを撮影日(作成日)順にサムネイルとして表示するもの。ツールバーの「コレクション」メニューにある「コレクションの管理」でフォルダを追加、削除できる。また、ここに登録されたフォルダは、コレクションメニューでそのうちの1つだけを表示するように限定できる。
「設定」→「システム」→「詳細設定」→「エクスプローラー」にも、フォルダーオプション・ダイアログと同じ設定項目がいくつかある。ここには、「エクスプローラー+バージョンコントロール」という項目があり、「フォルダーの選択」ボタンで、Gitリポジトリフォルダを追加することが可能だ。ただし、この機能は、現時点ではベータ状態で、設定すると指定したフォルダの表示がバージョンコントロール向けになるが、項目には何も表示されない。
基本的な機能は変わらないものの、GUIの変更で、設定がわかりにくくなっているが、フォルダーオプション・ダイアログだけは以前のままで項目が追加されている。ここは、エクスプローラーから直接起動が可能で、昔と同じように設定ができる。設定に迷ったら、まずはここを見るべきだろう。

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