リボンUIが無くなるなど、結構変化が進んでいる
Windows 11のエクスプローラー
エクスプローラーは、Windowsに付属しているアプリの中で最も利用頻度の高いものだろう。そもそもエクスプローラーは、WindowsというOSのGUIシェルとして、デスクトップ画面なども管理している。
長年何も変わらないように見えるエクスプローラーだが、いつの間にかリボンが消え、タブで複数ウィンドウを1つのウィンドウにまとめられる。逆にタブのドラッグ&ドロップで別ウィンドウにすることも可能になっている。
そこで今回は、Windows 11 Ver.24H2および25H2を対象にエクスプローラーの設定について解説する。というのも、リボン・ユーザーインターフェースがなくなり、設定の一部がWindowsの設定アプリに移行したため、手順がわかりにくく、古いエクスプローラーに関する記述が参考にならない状態になってきたからだ。
エクスプローラーのメニューバーにある3点ドットメニューにある「オプション」は、基本的な設定を行う場所だ。フォルダーオプション・ダイアログが開き、ここには「一般」「表示」「検索」の3つのタブがある。このダイアログは、Windows 10以前からあるものなので、見慣れている方も少なくないだろう。
「一般」タブでは、エクスプローラーを開いたときに表示されるレイアウトを指定できる。ここは、デフォルト値の「ホーム」にしておくのが便利だ。
「表示」タブでは、以下の表にある項目が重要設定ポイントである。他の項目は、利用状況でだいたい決まる。たとえば、「ネットワークの表示」は、LANに接続しているなら「オン」にした方がいいが、LANに接続していないなら、オンオフどちらであっても使い方に違いはない。
表中、特に注意が必要なのは「すべてのフォルダーを表示」だ。これをオンにすると、ナビゲーションウィンドウは、デスクトップを頂点とした擬似的なフォルダーツリー表示となる。デフォルトはオフで、ナビゲーションウィンドウには、対象情報別の特殊フォルダとクイックアクセスを並べたものになる。
なお、本記事では、以下の説明で使うアイコンの位置などをナビゲーションウィンドウのレイアウトをデフォルト状態にしている。「すべてのフォルダーを表示」をオフにした場合の解説になることに注意してほしい。
エクスプローラーにホームを指定すると、ファイルウィンドウにもクイックアクセスが表示されて冗長なように見える。ナビゲーションウィンドウのクイックアクセスは、ドラッグ&ドロップでアイコンの順番を入れ替えることができる。これを使うことでファイルウィンドウのクイックアクセスのアイコンを並べ替えることができる。

この連載の記事
-
第508回
PC
Scalable Vector Graphics(SVG)そもそも何なのか? -
第507回
PC
Windows 11の「開発者モード」とは何か? -
第506回
PC
Windows 11は早くも来秋登場の26H2プレビューの準備が始まる -
第504回
PC
新しいOutlookとOutlook Classic、そろそろ古いOutlookとExchangeの組み合わせは引退の頃合いか -
第503回
PC
機能が増えたこともあり、寄せ集めから統合化に進むWindowsの便利ツール「PowerToys」 -
第502回
PC
Windows 11でBluetoothのオーディオ新規格「Bluetooth LE Audio」を試す -
第501回
PC
Windows 11 Ver.25H2での変更点、新機能を整理する -
第500回
PC
Windows 11 Ver.25H2が完成した -
第499回
PC
Windowsでの致命的だが回復可能なエラーに備える手段を2つ紹介 -
第498回
PC
Windows Terminalの安定版V1.23が公開 設定UIが改良される - この連載の一覧へ














