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知らなかった音との出会い、秋のヘッドフォン祭 2025で中国オーディオブランドの最前線を聴いた!

2025年11月06日 13時00分更新

文● ゴン川野 編集●ASCII

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QIGOMは音楽芸術の伝達者

 2004年に設立したヘッドホンユニットの生産に特化したメーカーが、2015年にQIGOM(チーガム)に社名変更を果たす。音楽の旋律に乗り、心ゆくまで楽しんでほしいという理念の象徴で、以降はイヤホンとヘッドホンの研究開発にシフトしている。「FitEar」のモニターヘッドホンのドライバーもOEMで作っている。

「S10」はハイコスパで同社の理念を具現化したインナーイヤー型イヤホン。小型軽量のボディに大口径15.4mmのダイナミック型ドライバーを搭載。明るく艷やかなボーカルが響いた。参考価格5000円。

「Q1」はシングルエンド出力に対応したUSB-C接続のDACで、スマホとダイレクトに接続して使える。DACはCS43131を搭載。参考価格5500円。

「S55」は航空機用アルミ合金を使い、空を飛ぶ魔法師をデザインしたという。ダイヤモンド複合ベリリウムドームツイーターを搭載して、クッキリした輪郭のシャープな高域、低音はややタイトでハイスピードだ。全体的に色付けがなくニュートラルな音色だった。参考価格4万8000円。

「妖星」は110mmの自社開発による平面振動板を搭載したハイエンドヘッドホン。本来はゴールドのみなのだが、日本向けにブラック仕様を作成したという。平面駆動型らしい繊細で粒立ちのいい音、音色はややウォームで女性ボーカルが心地よく聴けた。参考価格17万円。

インナーイヤー型専門のTemperament

 Temperament(タンペラマン)はフランス語で音調、気質を意味する言葉である。2013年の創業以来、同社の理念はシンプルなデザインと、本物の音の再現だという。中国国内で唯一、オープン型平面駆動イヤホンの研究開発をおこなっており「BELL-鈴」シリーズで高い評価を受けている。

「X6」はハイコスパモデルで、能率が高くスマホでも鳴りっぷりのいい音を再生してくれた。低音の量感もたっぷりある。参考価格6000円。

24金ボディのハイエンドモデル「Bell Black 卍 Gold」は艷やかな音で低音の量感にも不満はない。参考価格10万円。

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