SerialTec Japan「Panoplia Powered by msi R7B65507TPM3D」レビュー

重装歩兵の完全武装というカッコいい名を持つゲーミングPCを知ってる?安心の国内製造、国内サポートで信頼性も抜群だ!

文●石川ひさよし 編集●三宅/ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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 続いてケース。「MAG FORGE 100M」が採用されている。ATX対応のミドルタワーだが奥行きがコンパクトで扱いやすいサイズ感だ。それでも搭載可能なビデオカードの最大長は330mmと、エンスークラスの超大型ビデオカードを除けばハイエンドまでおおむね搭載できる。先の「GeForce RTX 5070 Ti 16G SHADOW 3X OC」(303mm)ならフロントファンとの間にまだまだ十分なスペースがある印象だ。

ケースはMSI MAG FORGE 100M

比較的奥行きが短めで設置しやすい。内部は大型ビデオカードを搭載しても十分なスペース

 デザインはいわゆる「ゲーミング」感が強め。この製品が初登場したのが2020年頃で、その時代のトレンドといった印象だ。また、フロントUSBが2ポートでともにType-A、そしてType-Cなしといったところも時代を反映している感がある。ケースファンはフロントが吸気用12cm角×2基(ARGB LED搭載)、リアが排気用12cm角×1基だ。なお、本製品でARGB LEDが搭載されているのはケースのフロントファン2基のみ。視界に入るフロントなのでゲーミング気分はバッチリ、一方のサイドはスモーク仕様もあってうっすら見えるくらいの落ち着き感がある。

上部前方にあるフロントインターフェース

フロントは12cm角×3基分のファン搭載スペースに2基のファンを搭載済み

ARGB LEDを搭載したフロントから

リアにも12cm角ファン×1基を搭載。トップはファンを搭載していないがファン2基を搭載できる

 最後に電源。「MAG A850GL PCIE5」が採用されている。GeForce RTX 5070 Tiの推奨システム電力が750W。実際にはこれより余裕を見積もるのが一般的なので850Wという定格出力はムダというよりは安心材料。80PLUS Gold認証なので変換効率もよい。

右側面側から側板を開けて電源搭載スペースにアクセス。MSI MAG A850GL PCIE5が搭載されている

「MAG FORGE 100M」ケースは電源部が別チャンバーになっているので見えないところに装着されているが、「MAG A850GL PCIE5」は奥行き14cmとコンパクトかつプラグイン方式のケーブルを採用しているのでメンテナンスも簡単だ。

せっかくなので裏面配線スペースの写真。非常に美しいケーブルの取り回しだ

3.5インチHDDベイも2基ある

コスパ重視ゲーマー向けのシブいパーツ選択

 ほかのMSI製品以外のパーツについても軽く触れておこう。まずCPUはAMD Ryzen 7 7800X3D。ひとつ古い世代ではあるがゲーミングに強い3D V-Cache搭載「X3D」を採用。Ryzen 7なので8コア16スレッドとコア/スレッド数も強力だ。

8コア16スレッド。そして大容量96MBのレベル3キャッシュを搭載。ここが強力なゲーミング性能を発揮する

 CPUクーラーはJONSBO「CR-1400 EVO BLACK」を採用している。9cm角ファンを搭載する空冷CPUクーラーで、ヒートシンク部にはトップパネルを装備、ファンのフレームもフラット造形で一体感のあるデザインだ。

やや小ぶりながらもRyzen 7 7800X3Dの熱量を冷却できている印象だ

 ほかメモリはDDR5-4800 16GB×2枚、M.2 SSDはPCI Express 3.0 x4接続で1TBと、ともにややコストを意識した容量設定、性能設定となっている。

メモリはDDR5-4800 16GB×2枚の計32GB

メモリはDDR5-4800動作となっている

マザーボードの標準ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」の下にシステムSSDを搭載

容量も1TBとゲーミングPCを始めるのに不足ない

 こうして見ると、8つのパーツのうちでMSI率は約50%だ。MSI製CPUクーラーやMSI製SSDにもコスパのよい製品があるのでそれらを搭載してもよさそうだが、CPUやメモリ、SSDの選択からすると「Panoplia Powered by msi」はコスト重視の製品ポジション。価格重視でいくとより安価で安定供給される製品を採用したということだろう。

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