メモリの価格上昇が止まらない。調査会社TrendForceが10月29日に公表した最新の分析によると、サーバー向けDRAMの契約価格が2025年10〜12月期にかけて大きく値上がりした。クラウドサービス大手企業がデータセンターの増設を急いでいることが主な要因で、TrendForceは価格見通しを最大13%上昇から最大23%上昇へと引き上げた。
AIの学習や推論向けサーバーの需要が急増していることが背景にある。高性能計算(HPC)向けの機器へ切り替えも進み、1台あたりに搭載するメモリ量も膨らんだ。TrendForceは2026年についても、DDR5メモリの価格が上昇基調を維持すると見る。一方で、AIチップ向けの「HBM3e」価格は下落傾向にあり、DDR5との価格差が縮小する見通しだ。













