SSDの性能はロットによってバラツキがある? Gen4対応NVMe SSDでチェックしてみた

文● 飯島範久 編集●ASCII

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「LEGEND 960 Max」と「GAMMIX S70 BLADE」が安定した性能を発揮する理由

 今回のテストの結果、公称値どおりの安定した性能を発揮したわけだが、それにはいくつかの理由がある。

 まず製品は5つの自社工場で製造されており、すべての工場でISO 9001認証を取得。厳格な品質管理を運用している。また、業界先端ATEテスト設備によるデジタル化・ネットワーク化管理やICテストからパッケージングまで全工程自動化生産されており、高品質な製品の製造を支えている

 性能面では、「LEGEND 960 Max」「GAMMIX S70 BLADE」いずれも厳選された高品質ICを搭載。性能のバラツキを抑えている。

「LEGEND 960 Max」の2TBモデル。ヒートシンクが付属し組み付けるタイプ

「GAMMIX S70 BLADE」の2TBモデル。こちらもヒートシンクが付属し、貼り付けるタイプ

 クリエイティブ向け「LEGEND 960 Max」のコントローラーには定評のあるSMI「SM2264」を採用。SLC キャッシング と DRAM キャッシュバッファを搭載することで、ランダム読み書き時に威力を発揮し、クリエイティブ用途に適した安定した書き込み性能を実現している。

「ADATA」と記載されているのが3D NAND。真ん中にあるのがコントローラーで、その右側にあるのがDRAM

 一方、ゲーミング向け「GAMMIX S70 BLADE」のコントローラーは、InnoGrit「RainierPC IG5236」を採用。ダイナミック SLC キャッシングと DRAM キャッシュ バッファと組み合DRAM キャッシュバッファを搭載している。ゲーミングで重要な読み込み速度を重視した設計だ。

ADATAと記載されているのが3D NANDで、真ん中にDRAM、右側にコントローラーがある

 付属するヒートシンクも2つの製品でタイプが異なる。「LEGEND 960 Max」は、SSDを両面で挟むようにして装着するタイプで、アルミ合金を採用し、冷却フィンを備えた多重構造になっており、SSDの温度を40%低下させるとしている。この冷却性の高さは、ヒートシンク必須のPS5の拡張スロットに装着するにもピッタリに設計されており、クリエイター向けと謳っているものの、ゲーミング用途としても、もちろん高い性能を活用できる。

「LEGEND 960 Max」のヒートシンクを装着したところ。2022年のグッドデザイン賞を受賞しており、冷却性能だけでなくデザイン的にも優れている

 「GAMMIX S70 BLADE」はアルミ製の板状のもので、流線型の表面と凹凸のある幾何学的なラインが刻まれたデザインになっている。PS5の拡張スロット装着にも対応し、ヒートシンクの冷却効果は、20%の温度低下をもたらすとしている。

「GAMMIX S70 BLADE」のソートシンクを装着したところ

 SSDの耐久性を示すTBW(総書き込み容量)は容量1TBあたり「LEGEND 960 Max」が780TB、「GAMMIX S70 BLADE」が同740TBで、保証期間はいずれも5年間の限定保証となっており、万が一の時でも安心だ。

 容量は「LEGEND 960 Max」が1TB/2TB/4TBの3モデル。「GAMMIX S70 BLADE」は、512GB/1TB/2TB/4TB/8000GBの5モデルと幅広い容量を揃えているところが特徴だ。

LEGEND 960 MAX GAMMIX S70 BLADE
容量
1TB/2TB/4TB
512GB/1TB/2TB/4TB/8000GB
NANDフラッシュ
3D NAND
コントローラー
SMI SM2264
IG5236
サイズ(W×D×H) 80.6×23.2×10.65mm(ヒートシンクあり)
80×22×3.3mm(ヒートシンクなし)
80×22×4.3mm(ヒートシンクあり)
80×22×3.3mm(ヒートシンクなし)
シーケンシャルリード(最大)
最大 7400MB/秒
シーケンシャルライト(最大)
最大 6800MB/秒
4Kランダムリード IOPS(最大)
750K
4Kランダムライト IOPS(最大)
630K
750K
MTBF(平均故障間隔)
200万時間
TBW(総書き込み容量)
1TBにつき780TB
1TBにつき740TB

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