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TOPPAN、AIを活用した高品質4K映像体験サービスの提供を開始

TOPPANホールディングス株式会社
2025年10月29日

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TOPPANホールディングス株式会社
 日本の文化・観光資源を撮影した映像「Meet Japan!(R)」のAIによる拡張と最適な上映設計により没入感のある映像体験を実現「Japan Mobility Show 2025」のトヨタ自動車・TOPPANの共同展示に導入

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大矢 諭、以下 TOPPAN)は、日本各地の風景や日本文化、地域の魅力が伝わる風物などをTOPPANの映像クリエイターが撮影・制作したオリジナル高品質4K映像コンテンツ「Meet Japan!(R)」を提供しています。
 この度、「Meet Japan!(R)」の高精細映像を、AIで拡張することにより、立体的で動的な映像表現を可能にし、合わせて、導入先のニーズに対応したLEDビジョンやプロジェクターなどのハードウエアの提供や設計も行う映像体験サービス(以下、本サービス)の提供を開始します。これまで、サイネージやチラシ、パンフレットでの活用が主だった「Meet Japan!(R)」の表現をAIで拡張し再構成することにより、1面モニターへの投影だけでなく、カーブドスクリーンや複数面のプロジェクターなどへ対応が可能となり、高精細で没入感のある新たな映像体験を実現します。
TOPPANは、本サービスを通じて長年にわたり蓄積してきた「Meet Japan!(R)」の映像コンテンツを、次世代の映像体験へ進化させ、文化・観光資源のさらなる価値向上を通じた国際観光推進・地域活性化に貢献していきます。
 なお、AIで拡張した「Meet Japan!(R)」の映像は、本サービスの提供開始に先立ち、2025年10月30日(木)から11月9日(日)まで開催される「Japan Mobility Show 2025」(会場:東京ビッグサイト)において、メインプログラムの1つである「Tokyo Future Tour 2035」(西展示棟1F)内に、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:佐藤 恒治、以下 トヨタ自動車)とTOPPANが共同で出展する可動型の没入体験空間「モバイルイマーシブシアター」に導入されています。本展示では、トヨタ自動車の「可動産サービス」で活用されているトレーラー内に、AIで拡張した「Meet Japan!(R)」を前方・左右の3面のプロジェクターへ投影し、日本の四季の映像への没入体験を提供します。トヨタ自動車とTOPPANは、モビリティを移動手段から体験を届ける場へと拡張する試みにより、来場者に新たな体験価値を提案します。

「Japan Mobility Show 2025」で展示するAIで拡張した「Meet Japan!(R)」の映像導入イメージ                    (左:可動型没入体験空間「モバイルイマ―シブシアター」、右:空間内で上映されるAIで拡張した「Meet Japan!(R)」の映像)

■ 開発の背景
 TOPPANの「Meet Japan!(R)」は、国際観光推進や地域活性化を目的に、日本各地を撮影した高精細映像ライブラリです。日本の自然や伝統工芸、様々な文化を4Kで撮影した映像は、地域PR、商業施設での利用など、多様な場面で活用されてきました。近年、映像の演出方法や利用シーンなどが多様化する中で、TOPPANは、AIにより、「Meet Japan!(R)」の高品質な映像特性を活かして多様な表現を可能にする検証を行っており、この度、高品質4K映像体験サービスの開発・提供に至りました。

■ 本サービスの特長
・「Meet Japan!(R)」で保有する映像にAIで新たな表現を生成
 「Meet Japan!(R)」の高品質な映像特性にAIで動きや視点の変化、3次元の奥行きを拡張し、立体的で動的な没入感のある映像表現を可能としました。自然風景の空間的奥行きの付加や、現実の撮影では入ることのできない視点・ドローン撮影のようなカメラワーク、草木や葉の微小な揺れ・木漏れ日の明滅・水面反射の変化といった動きを追加し、映像内の微細な変化に呼応する音響も合わせて、素材映像と馴染む動きで自然な表現を実現します。これにより、風景などそのものの良さを表現するために静的な演出を主としていた「Meet Japan!(R)」の映像に、新たな体験価値を創出します。ゼロベースからのAI生成アプローチではなく、高精度な実写映像をインプットとして活用することにより、その特性を保ちながら高品質かつリアリティを持った多様な表現を実現しました。