松本典子の「はじめよう！Azure Logic Apps／Power Automateでノーコード／ローコード」 第54回

Teamsの「絵文字リアクション」をPower Automateのトリガーにする

Teamsで「👍」が付いたらPower Automateのフローを自動実行！ そんな方法を教えます

3-5. アクションの設定：チャットの作成

　チャットを作成します。検索窓に「Teams」と入力し、「Microsoft Teams」コネクタのアクション一覧から「チャットの作成」を選びます。

チャットの作成

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）Members to add：「Microsoft Entra ID」の動的なコンテンツ「User Principal Name」を選択
　（2）Title：「メッセージ詳細を取得する」の動的なコンテンツ「Subject」を選択

　注意点としては、チャットの作成者がこのフローを作成しているアカウントになる点です。そのため、動作テストのために自分自身で絵文字リアクションを行うと、エラーになってしまいます。テストを行う際は、フロー作成者以外のアカウントで絵文字リアクションを付けるようにしてください。

3-6. アクションの設定：ユーザーの @mention トークンを取得する

　参加表明したメンバーがチャットに気づきやすくするために、＠メンションを設定します。

　検索窓に「Teams」と入力し、「Microsoft Teams」コネクタのアクション一覧から「ユーザーの @mention トークンを取得する」を選びます。

ユーザーの @mention トークンを取得する

　対象のユーザーを指定するUser欄には、「Microsoft Entra ID」の動的なコンテンツ「User Principal Name」を選択します。

3-7. アクションの設定：チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する

　イベント詳細情報の文章を、参加メンバーにチャットで送信します。

　検索窓に「Teams」と入力し、「Microsoft Teams」コネクタのアクション一覧から「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を選びます。

チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）Post as：「Flow bot」を選択
　（2）Post in：「グループチャット」を選択
　（3）Group chat：「カスタム値」を選択

カスタム項目の追加

　（3）で「カスタム値」を選択したのち、カスタム項目の追加では、上図のようにチャットの作成の動的なコンテンツ「Conversation ID」を指定します。

　（4）Message：「ユーザーの @mention トークンを取得する」の動的なコンテンツ「@mention」を設定し、必要な文章を入力

3-8. アクションの設定：表に行を追加

　最後に、出席者管理用リストのExcelファイルに情報を入力します。

　検索窓に「Excel」と入力し、「Excel Online(Business)」コネクタのアクション一覧から「表に行を追加」を選びます。

表に行を追加

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）場所：「OneDrive for Buisiness」を選択
　（2）ドキュメント ライブラリ：「OneDrive」を選択
　（3）ファイル：「2. Excelファイルの準備と保存」で作成したファイルを選択
　（4）テーブル：「テーブル1」を選択
　（5）イベントタイトル：「メッセージ詳細を取得する」の動的なコンテンツ「Subject」を選択
　（6）出席者名：「Microsoft Entra ID」の動的なコンテンツ「Display Name」を選択
　（7）メールアドレス：「Microsoft Entra ID」の動的なコンテンツ「Mail」を選択
　（8）リアクション日：タイムゾーンの変換の動的なコンテンツ「変換後の時間」を選

　以上でフローが完成しました。最後は忘れずに、フローに名前を付けて「保存」します。