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松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」 第54回

Teamsの「絵文字リアクション」をPower Automateのトリガーにする

Teamsで「👍」が付いたらPower Automateのフローを自動実行! そんな方法を教えます

2025年10月22日 09時00分更新

文● 松本典子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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3-1. トリガーの設定

 まずはトリガーを設定します。検索窓に「Teams」と入力し、コネクタ一覧から「Microsoft Teams」を選択して、トリガーの一覧から「チャットメッセージに応答があったとき」を選びます。

チャットメッセージに応答があったとき

 このトリガーに設定する内容は次のとおりです。

 (1)Emoji Track:絵文字を選択(今回は「👍(いいね)」を入力)
 (2)Trigger Frequency:「Every reaction(multiple)」を選択
 (3)Who can Trigger?:「Everyone」を選択
 (4)Message type:「Channel」を選択
 (5)Team:監視対象とするチームを選択(今回は「検証用」)
 (6)Channel - 1:(5)を選択すると表示されるので、監視対象とするチャネルを選択(今回は「検証」)

 なおこのトリガーは、(1)で指定した絵文字以外のリアクション(たとえば❤や😆など)が付いても起動しません。その点はご注意ください。

3-2. アクションの設定:メッセージ詳細を取得する

 絵文字リアクションの付いたメッセージの詳細を取得します。

 検索窓に「Teams」と入力し、「Microsoft Teams」コネクタのアクション一覧から「メッセージ詳細を取得する」を選びます。

アクションの設定:メッセージ詳細を取得する

 このアクションに設定する内容は次のとおりです。

 (1)メッセージ:トリガーの動的なコンテンツから「MessageId」を選択
 (2)メッセージの種類:「チャネル」を選択
 (3)Team:監視対象とするチームを選択(今回は「検証用」)
 (4)Channel:監視対象とするチャネルを選択(今回は「検証」)

3-3. アクションの設定:メッセージ詳細を取得する

 メンバーのリアクション(つまり参加の意思表明)が行われた日付を、出席者管理用リストのExcelファイルに記録したいので、このフローが実行されている日付を取得し、日本時間に変換します。

 検索窓に「日時」と入力し、「日時」コネクタのアクション一覧から「現在の時刻」を選びます。このアクションには、設定する項目はありません。

現在の時刻

 次に、日本時間への変換を行うアクションを追加します。

 検索窓にもう一度「日時」と入力し、「日時」コネクタのアクション一覧から「タイム ゾーンの変換」を選択します。

タイム ゾーンの変換

 このアクションに設定する内容は次のとおりです。

 (1)基準時間:「現在の時刻」の動的なコンテンツ「現在の時刻」を選択
 (2)書式設定文字列:「カスタム値」を選択し「yyyy-MM-dd」と入力
 (3)変換元のタイムゾーン:「(UTC)協定世界時」を選択
 (4)変換先のタイムゾーン:「(UTC:+09:00)大阪、札幌、東京」を選択

3-4. アクションの設定:ユーザーの取得

 今回は、絵文字リアクションで参加表明した人に、@メンション付きのチャットでイベント詳細情報を送信します。そのためにまず、「Microsoft Entra ID」コネクタを使って、必要なユーザー情報を取得するアクションを追加します。

 検索窓に「Entra」と入力して、「Microsoft Entra ID」コネクタのアクション一覧から「ユーザーの取得(Get user)」を選びます。

ユーザーの取得

 「User Id or Principal Name」欄で、情報の取得対象ユーザーを指定します。ここでは、トリガーの動的なコンテンツ「UseId」を選択します。

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