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地球とお財布を救う? 「旧式PCの逆襲」

Windows 10のサポート本日終了、PC大量廃棄の危機と「捨てない選択肢」

2025年10月14日 11時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII

提供: Back Market Japan

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ブラウザーは軽快に動作
ウェブ系のサービスならサクサクと利用できる

 ChromeOS Flexの動作は軽い。Windows 10を入れているときよりもサクサク動作するので、快適だ。Chromeブラウザーの動作も安定しており、ウェブサービスも同じように動作する。ブラウザー上で実行するものであれば、Google WorkspaceなどGoogleの各種サービスはもちろん、ChatGPTなどの生成AIやSNS、Microsoft 365 Onlineなど何でもOKだ。YouTubeの動画も問題なく再生でき、ブラウザーを使ったビデオ会議も可能だった。

 加えて電卓やペイントなどの簡易的なアプリも用意されている。留意点としてはChromeブラウザーの拡張機能はインストールできるが、Chromeアプリは2025年7月でサポートが終了しており、インストールできなくなっている点がある。

ランチャーをクリックすると、検索フォームや設定、アプリなどが表示される

Chromeブラウザを起動。YouTubeの動画やMeetなどのビデオ会議も問題なく利用できた

もちろんMicrosoft 365 Onlineも利用できる

 ChromeOS Flexはセキュリティ面でも安心できる。特に、最近猛威を振るっているランサムウェアの脅威に対して極めて強い耐性を持っているのが心強い。OSの基幹部分が読み取り専用となっているうえ、そもそもランサムウェアの主な感染経路となる実行ファイルは動作しない。さらに、アプリを隔離環境で動かす「サンドボックス」技術により防御を固め、不正なプログラムがシステム全体に影響を及ぼすことを防いでくれるのだ。

注意点はPCに組み込まれた機能の利用

 ChromeOS Flexを利用する際には、一般的なChromeOSを搭載したPC(ChromeOS端末)との違いも知っておきたい。ChromeOSと比べて機能が少なかったり、ハードウェアに組み込まれた機能を使えなかったりすることがある点だ。具体的には通常のChromeOS端末に搭載されているセキュリティチップが使えないので、ブート時の確認手順などが利用できないといったものだ。

 とはいえUEFIセキュアブートには対応しているので、セキュリティが弱い、というわけではないので安心してほしい。また、ChromeOS Flexでは、端末のBIOSやUEFIのファームウェアを管理できないため、自動更新ではなくユーザー自身が管理しなければならないことも憶えておこう。

 また、AndroidアプリやGoogle Playストアなども利用できないが、Chromeブラウザーはきちんと動くので、不便さはそれほど感じないだろう。すでに紹介した通り、ウェブで情報を検索したり、YouTubeの動画を見たりができる。Google WorkspaceやMicrosoft 365 Onlineなどを通じてメールを送受信することも、スプレッドシートやスライドの作成をすることも可能なので、PCを使うために必要な基本的な作業は進められるだろう。

 ChromeOS Flexはペアレンタルコントロール機能が搭載されているので、子供用の端末としても活用できそうだ。少々の制限はあるものの、古いPCを捨てずに復活させられ、安価で使える端末が手に入るのはありがたい。

 しかし、「仕事で使うパソコンはWindowsで指定されている」なども事情がある人もいるだろう。その場合も、Back Marketではリファービッシュ品(整備済製品)のPCも提供してる。中古品PCと比べてリファービッシュ品は品質が保証されているので、プライベートだけでなくビジネスシーンでも安心して使える。リファービッシュ品のデバイスを選ぶことで、二酸化炭素や電子廃棄物の大幅な削減にも貢献できることもメリットだ。

 Windows 10のサポート終了が迫っている中、PCの買い替えや古いPCの処分に悩んでいる人も多いだろう。何も考えずPCを廃棄するのではなく、OS変更によって古いPCを使い続けるという方法は、その前に一度検討してみてほしい選択肢だ。

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