
ソフトバンクは10月2日、5G SA(スタンドアローン方式)を用いた新しい音声通話サービス「VoNR(Voice over NR)」提供を発表した。10月9日からサービスを開始する。追加料金は不要で、既存の料金プランのまま利用できる。
VoNRは、4Gネットワークを経由せず、5G単独のネットワーク上で着信や通話ができるようになる国内初のサービス。同日発売の「Xperia 10 VII」を対応機種として、対応端末を順次拡大していく予定。
国内の5G商用サービスは2020年に始まったが、音声通話の主流は、4Gを利用したVoLTE(Voice over LTE)にとどまっている。そのため、ユーザーが5G接続中に通話をすると、4Gに切り替わる仕組みが一般的だった。これに対してVoNRは、通話もデータ通信も5Gで完結するため、発信から呼び出し音が鳴るまでの時間が短くなる。通話中にウェブを閲覧する際などにも、5G通信をそのまま利用可能になる。
同社では一部の5G SAエリアからサービスを開始し、提供範囲を広げていく方針だ。














