プロの意見も聞くことができた。ゲストスピーカーとして登壇したGregory Germain氏はミキシングを中心に活動しているエンジニアで、Mrs. GREEN APPLE、TWICE、Hana Hopeなどバンドからダンスミュージックまで幅広いジャンルの楽曲を手掛けているという。
普段の作業環境(スタジオ)では、AmphionやATC、PMCなどのスピーカーが置かれていることが多いという同氏だが、Utopia Mainについては、最初に「その音を聞いて感動した」とコメントした。その上で「特にローエンドの再現性の高さがすごい」「1時間ほど聴いてみたが、耳が痛くならない高域で疲れにくい」「ロックからダンスなど様々なジャンルの楽曲に合う」「R&Dのリサーチをすごくやっているメーカーであり、完璧なスピーカーを作りたいという開発意欲の高さを感じた」などと好意的な感想を述べていた。
FOCALのスピーカーの魅力としては、一般にエンジニアは音の正確性を求め、ミュージシャン/プロデューサーは音の楽しさを求める傾向が強く、スピーカーもそのどちらかに振ったものが多いが、FOCALのスピーカーであれば、その両方の要望に応えられる点にあるとした。また、Utopia Main 112は、Utopia Main 212よりも小振りではあるが、多くのパーツを共用していることもあり、「キャラクターは同じで、サウンドの広がりがより凝縮されている」という印象を持ったそうだ。
モニタースピーカーの豊富なラインアップも展示
会場にはUtopia Mainシリーズ以外にも多くのモニタースピーカーが展示され、ヘッドホンや天井などに埋め込みが可能なCIシリーズなども展示されていた。ホームオーディオ向けの製品とはまた違った、FOCALの魅力を感じられる試聴会だった。






















