メディア・インテグレーションは9月25日、スタジオなどで使用することを想定した、FOCALのプロフェッショナル向けスピーカーの体験イベントを、東京・渋谷区のビクタースタジオで実施した。目玉はアジア初の取り組みとなった「Utopia Main 212」のデモだ。
プロオーディオのFOCALをアピール
Utopia Mainシリーズは、ラージモニターと呼ばれる大型のスピーカーで、今年1月に発表されたもの。1979年の創業以来、FOCALが40年超にわたって培ってきたドライバー開発のノウハウ、2005年の「Solo6 Be」「Twin6 Be」以降、20年にわたって蓄積してきたプロオーディオの歴史を凝縮した「The Apex of Monitoring」(モニタースピーカーの頂点)を謳っている。
FOCALの創業は1979年。現在はホーム、モビリティ、プロフェッショナルの3つの部門に分かれてビジネスを展開している。本社はSaint-Etienneで従業員は約500人。イギリスのNaimもグループ企業だ。
FOCALがこれまで取り組んできたプロオーディオの系譜。2005年に「Solo6 Be」「Twin6 Be」が登場し、様々なヒット曲の制作に用いられたほか、2010年の「SM9」が大ヒットのラインとなった。コンシューマーやカーオーディオのブランドとして認知されてきたFOCALが20年の経験を経て、ようやくいきついたメインモニターがUtopia Mainだ。
FOCALのプロ用スピーカーは現在、エントリーの「Alpha Evo」からフラッグシップのUtopia Mainまで5シリーズがラインアップされている。
Utopia Main 212は、同社の特徴であるベリリウムツィーターを採用。その上下にミッドレンジドライバーを2基、左右にバスドライバーを2基配置した3.5ウェイの構成だ。姉妹機と言える「Utopia Main 112」もあり、こちらはミッドレンジとバスドライバーをシングルにした3ウェイ構成となっている。いずれも電流駆動型の専用アンプとセットで納入され、Utopia Main 212の価格はペアで800万円程度になるという。



















