TB5のSSDをベンチマークテストしてみました
やはり爆速だった!! 初の国内メーカーThunderbolt5 SSDドライブ=アイ・オー・データ「SSPU-TFC」の速度を計った
2025年09月24日 00時01分更新
WindowsPCでもThunderbolt5(TB5)を実装したハイエンドノートが登場してきたので、前回は、
・ポーダブルSSDドライブ
OWC「Envoy Ultra」
(2TB:7万5889円、4TB:9万8900円)
・ホストコンピューター
ASUS「ROG Strix SCAR 18 (G835LX)」
(78万9800円)
・USBハブ
Anker「Primeドッキングステーション (14-in-1, 8K, Thunderbolt 5)」
(4万9990円)
で速度を計った。
今回、初の国内メーカーTB5ドライブが、アイ・オー・データ機器から発表されたので、実機を借用して速度を計測してみた。
TB5は2023年にインテルが発表した規格で、TB4やUSB4の上位になる、信号&給電規格だ。下記の表のように、双方向のデータ転送速度がTB4の40GbpsからTB5では80Gbpsと倍増している。Byteにすると、TB4の5000MB/sからTB5では10000MB/sに上がるわけだ。
Thunderbolt 5対応ポータブルSSD
「SSPU-TFCシリーズ」
すでにリリース記事があがっているが、「SSPU-TFCシリーズ」は2/4/8TBの3製品が発表となった。価格は8万3380円、12万2760円、24万5740円で、製品としては読み込み6000MB/s、書き込み5000MB/sと謳われている。発売は10月中旬の予定だ。
製品の特長としては、ケーブル一体型で、低速のケーブルを間違ってつかうことがない。バスパワー駆動で、ACアダプター等は不要。
放熱版のようなデザインで、アルミボディーにより効率よく放熱を行なう。内部には温度感知ファンを内蔵し、一定以上の温度になると強制的に冷却してくれる。
サイズは約150(W)×58(D)×19(H)mm、重さは290gで、ケーブルは27cm。
ベンチマークテスト
リード・ライトともに製品スペックを超えた
前回と同様に「ROG Strix SCAR 18 (G835LX)」のTB5端子に接続して、速度を計測した。製品は2TBの「SSPU-TFC2」で、アプリはCrystalDiskMarkである。
結果は以下のとおりで、マルチシーケンシャル(SEQ1MQ8T1)のリードは6209MB/s、ライトは5520MB/sと、製品スペックを上回る速度が出た。
前回のOWCの製品は6155MB/sと5099MB/sだったので、若干だがアイ・オー・データの製品のほうが速かった。
特に、シングル(SEQ1MQ1T1)でのシーケンシャル書き込みでは、「SSPU-TFC2」が4544MB/sを記録した。「ROG Strix SCAR 18 (G835LX)」の内蔵SSDやOWCの製品では3000MB/s前後だったので、ここだけ特に速い。
「SSPU-TFC2」がどんなコントローラーを使っているのかは不明だが、ベンチマークテストの書き込みタイミングとうまく合致した、書き込みキャッシュが効いた、などが考えられる。
総合的に、内蔵SSDと同等の速度が実現できるのが、TB5のSSDの最大の利点だ。普及が進めば、価格も下がるだろうし、フツウのモバイルノートにもTB5が乗れば、内蔵SSDの容量で悩まなくて済む。これから買うならTB5を目指すのだ!!
























