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Android版「マイナ保険証」本日開始! 2026年秋には「身分証明書」へ進化

2025年09月19日 12時15分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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 グーグルは9月19日、Androidスマートフォンにおけるマイナンバーカード機能の強化について発表した。同日からAndroidスマホをマイナ保険証として順次利用可能になるほか、2026年秋頃をめどにGoogle ウォレット上で身分証明書として使える機能の提供を開始する予定だ。

スマホ一台で本人確認が完結する未来へ

 Androidでは、2023年5月からマイナンバーカードの「スマホ用電子証明書搭載サービス」に対応しており、これまでもマイナポータルへのログインやオンライン申請などをスマートフォン一台で完結できた。今回、対応する医療機関や薬局において、新たに電子証明書を登録済みのAndroidスマートフォンをマイナ保険証として順次利用できるようになり、物理的なカードを持ち歩く手間や忘れる心配がなくなる。

 さらに、2026年秋頃からは、これまでの機能に加えて、本人確認と年齢確認ができる機能(属性証明機能)をAndroid端末のウォレットアプリに追加できるようになる予定だ。この機能追加に伴い、サービス名は新たに「Androidのマイナンバーカード」に変更される。これにより、金融機関での口座開設や携帯電話の契約、オンラインや店舗での本人確認・年齢確認などにおいて、実物のマイナンバーカードを提示することなく、生体認証を用いて簡単、安全かつ便利に本人確認を受けられるようになるという。

 なお、現在「スマホ用電子証明書搭載サービス」を利用しているユーザーは、2026年秋頃以降、簡単な操作で新しい「Androidのマイナンバーカード」に更新が可能。また、すでに対面での本人確認等でスマートフォンのマイナンバーカード読み取り端末を導入している民間事業者等においては、引き続きその端末を利用できる予定だとしている。

 グーグルは、日本のデジタルIDの未来を社会と共に創造するため、行政、民間企業、開発者との協力が不可欠だとしている。同社のIDソリューションは国際標準規格(ISO 18013-5など)に準拠しており、デバイスや場所を問わない高い相互運用性を実現する。

 また、セキュリティーとプライバシー保護の観点から、Androidのストレージ領域でハードウェアによる高度なセキュリティーを可能にする技術や、詳細情報を開示せずに年齢確認などが可能なプライバシー保護技術「ゼロ知識証明(ZKP)」のライブラリーなどを提供し、安全なデジタルエコシステムの構築に貢献する。グーグルは、デジタル庁が掲げる「誰一人取り残されないデジタル化」に対し、オープンなプラットフォームであるAndroidを通じて貢献できることをうれしく思うとコメントした。

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