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目でわかる、デノンの最新AVアンプ「AVC-X2850H」はトップスピーカーの動作も見える新機能搭載

2025年09月18日 18時00分更新

文● ASCII

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 デノンは9月17日、7.2ch対応のAVアンプ「AVC-X2850H」を9月19日に発売すると発表した。Dolby Atmos、DTS:X、MPEG-4 AACなどに対応。独自のネットワークオーディオモジュール「HEOS」の最新版を搭載している。

チューナーレス化で高音質に、HDMIのジッターも低減

 2022年に発売した「AVR-X2800H」の後継モデルで、全チャンネル同一構成のディスクリート・パワーアンプを搭載するなど特徴を継承。高音質化のためにFM/AMチューナーを非搭載として、HDMI入力部に「HDMIジッターリダクション」を搭載した。原音に忠実で明瞭度が高く、ディテールの情報量が豊かなサウンドが実現できたという。

 音質は従来同様サウンドマスターの山内慎一氏が担当。入力セレクターやボリューム、出力セレクターには、フラグシップモデル「AVC-A1H」にも使われている高性能なカスタムデバイスを採用。上のクラスの「AVR-X3800H」と同じ、日本製ブロックコンデンサーや整流ダイオード、「AVC-A10H」と同じ最新のHEOSモジュールなど、上位モデルと同じパーツを随所に採用することで、音質の細部にまでこだわったという。

側面に注目。従来あったチューナーが省略されている。機能的には減るが、高周波ノイズの混入やそのための対策などが変わる分、音質などの設計上では有利になる。

こちらは従来機種

新機種も一見すると違いはほぼないが、HEOSモジュールの違いなどから新旧の違いがわかる。

トップスピーカー鳴ってる?という疑問も氷解

 面白い新機能に「チャンネル・レベル・モニタリング機能」がある。これは出力する映像の上にチャンネルごとのレベルメーターを表示できる機能で、例えばDolby Atmosの音源を再生中に、いまトップスピーカーが使われているかどうかなどが一目瞭然となる。各アンプの動作状況が視覚的にわかるというのは、不具合の切り分けなどにも有利だが、立体感のあるコンテンツなのに実は7.1chの再生だったり、逆にトップスピーカーをガンガンに使って音響効果を狙っている作品だと改めて実感できたりとマニアックな楽しみ方も可能だ。

チャンネル・レベル・モニタリング機能

某有名コンテンツの再生中のレベルメーターの様子、バリバリにトップスピーカーが使われている。こういったものが視覚的にわかる製品はありそうでなかった。

 HDMIは6入力/2出力で、全端子がHDCP 2.3に対応。うち3入力/2出力は8K/60Hzや4K/120Hzのパススルー伝送(最大40Gbps)にも対応する。ゲーミング向け機能のALLM(Auto Low Latency Mode)やVRR(Variable Refresh Rate)、QFT(Quick Frame Transport)にも対応。HDR規格は、HDR10、Dolby Vision、HLG(Hybrid Log-gamma)に加え、HDR10+やDynamic HDRをサポートする。HDMI以外の音声入出力端子は、アナログ音声入力×5、PHONO入力(MM)× 1、光デジタル入力×2、サブウーハープリアウト×2、 ゾーンプリアウト×1、ヘッドホン出力×1(フロント)など。

 本体サイズは幅434×奥行341×高さ237mm(アンテナを立てた場合)。重量は9.5kg。

HEOSモジュールが上部に見える。

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