キヤノンはCINEMA EOSシリーズの新製品として、初めてオープンゲート記録や縦クロップ同時記録を実現したシネカメラ「EOS C50」を発表した。
価格はオープンプライスで、キヤノンオンラインショップ価格は55万4400円、11月下旬発売となる。
撮像素子はフルサイズCMOSセンサーで、3240万画素。最高で7K60P内部記録が可能で、オーバーサンプリングによる高画質4K記録も可能だ。
3:2のフルサイズセンサー全体を利用したオープンゲート記録が可能で、通常のアスペクト比(17:9や16:9)より広い画角かつ高解像度で記録でき、同一の動画素材から縦・横の両方の映像を自由に編集できるなど、フレーミングやトリミングの自由度が高く様々な用途に対応できる。
アナモフィックレンズを用いた撮影では、ワイドな画角をセンサー全体で高解像度に記録できるため、よりダイナミックで迫力ある映像が得られる。
さらに、全画角で記録した4K映像(17:9や16:9)と、記録した映像の一部(縦領域または正方領域)を切り出した2K映像のクロップ記録が同時にできる。切り出す領域は、水平方向のみ任意の位置に移動ができ、異なる記録フォーマットでも記録できるので、全画角とクロップの映像を組合わせることで多角的な映像表現ができるほか、同時記録によって編集作業の手間を軽減できる。
最大2K180P、4K120P記録が可能で、スポーツのワンシーンやミュージックビデオなど、印象的なスローモーション映像を撮影できる。
Base ISOは800/6400に加え、ダイナミックレンジを確保しつつS/N比が高いBase ISOへ自動で切り換える「自動切り換え」も可能となった。
最高ダイナミックレンジはCanon Log 2での撮影時は、フルサイズ時最大15+stops、S35クロップ時16 stopsのダイナミックレンジで記録可能で、グレーディング作業において高い自由度をもたらす。
カメラとしてはメカシャッターは搭載せず、電子シャッターのみで、1/16000~30秒。ボディー内手振れ補正も搭載しない。AFはデュアルピクセルCMOS AF、静止画の最大解像度はフルサイズ3:2で6960×4640ドット。
サイズは約142×88×95mmで重さは本体のみで約670g。バッテリーはLP-E6P、LP-E6NH。
























