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スマホは1日2時間以内 愛知・豊明市で条例案 自由時間の使い方に「目安」示す

2025年08月22日 17時30分更新

文● スミーレ(@sumire_kon)

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スマートフォンのホーム画面の画像

画像はイメージ

 愛知県豊明市は8月20日、未成年者を対象とした「スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例案」を公開した。8月25日から始まる同市議会での審議を経て、10月1日の施行を目指す。

 本条例は、スマートフォン、タブレット、PC、ゲーム機などの過剰使用で起こりうる、身体面、精神面、生活面などへの悪影響から未成年を守ることを目的としたもの。

 条文は全9条の構成で、市や教育機関にくわえて、保護者の役割も提示。関連して、未成年者がデバイスを自由に使える時間の具体的な目安も示されている。

●条文に記載された保護者の役割(概要)

・子どもをスマートフォン等の過剰使用から守る第一義的責任を有することを自覚し、家族全体でその適正使用への理解を深めるよう「努めるものとする」
・子どものスマートフォン等の使用を適切に管理するよう「努めるものとする」
・スマートフォン等の使用について、保護者自ら家庭内のルール作りをするよう「努めるものとする」

●未成年者のデバイス使用時間に関して(概要)

・余暇(自由)時間における電話や生活に必要な機能以外のスマートフォン等の使用について、「1日あたり2時間以内を目安とする」よう、「市、保護者、教育機関、専門職等が連携して促す」
・子どもの十分な睡眠時間を確保するため、余暇(自由)時間におけるスマートフォン等の使用は、「小学生は21時まで、中学生以上は22時までを目安とする」よう、「市、保護者、教育機関、専門職等が連携して促す」
・余暇(自由)時間におけるスマートフォン等の使用について、子どもだけでなく保護者も含めて、各自の目安となる使用時間や時間帯等のルールを家庭内で決めるよう「市、教育機関、専門職等が連携して促す」

 豊明市は上記の「努めるものとする」という表現について、8月22日に公表した追加コメントで、個人の権利を制限したり、義務を課すものではないと説明。使用時間についても、数値はあくまで目安であり、実際に1日何時間、夜何時まで使えるようにするかは、各家庭の事情にあわせて決める形で問題ないとしている。

 なお、豊明市の説明は「条例案」に関するものであり、議会での審議を経て可決、成立した際の条文や運用方針を説明したものではないことに注意したい。

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