AFと手ブレ補正にHDRも強化して価格は11万円安くなっています!!
ハッセルブラッドが1億画素の最強ミラーレスカメラ「X2D II 100C」を正式発表!!
2025年08月27日 00時01分更新
ハッセルブラッドは8月26日に、中判ミラーレスカメラの新モデル「X2D II 100C」と、新レンズ「XCD 2,8–4/35–100E」を発表した。
「X2D II 100C」はX2D 100Cの後継モデルで、撮像素子の画素数は1億画素と変わらないが連続オートフォーカス(AF-C)を初めて実現し、手ブレ補正性能を向上、HDR性能も高めているのが特徴で、予想価格は115万5000円。
現行モデルX2D100Cの市場価格は126万5000円なので、X2DⅡ100Cは11万円も価格が下がっている。
新レンズは「XCD 2,8–4/35–100E」で、35mm換算28-76mmの画角の標準ズーム。広角端でF2.8の明るさを実現し、XCDレンズラインナップの中で最速のフォーカス速度を実現する。予想価格は71万5000円だ。
☆Hasselbladについて
ハッセルブラッドは四角い外観の中判フィルム6×6cm判一眼レフカメラ「Vシステム」で有名だが、その後、電子制御の「Hシステム」や35mm判フィルムを使うワイドカメラ「XPanシリーズ」を発売した。
2016年にデジタル中判カメラとしては世界初のミラーレス機「Xシリーズ」が登場した。Xの初代であるX1D-50C、後継のX1DⅡ50Cは5000万画素、2022年のX2D100Cで1億画素となった。撮像素子は43.8×32.9mmで、35mmフルサイズ(36×24mm)の1.67倍の面積をもつ。レンズはシャッターを内蔵したXCDシリーズで、VやH、Xpan用のレンズもアダプターを使って利用可能だ。
X2DII100Cは前モデルのX2D100Cと同じ1億画素の裏面照射型CMOSを搭載し11656×8742ドットの写真が撮影できるのは同じだが、AFシステム、HDR、手ブレ補正が強化、ボディーデザインも変更され、サイズは148.5×106×74.5mmから、148.5×106×75mmへと微増しているが、重さはバッテリー装着時で895gから840gへと55g軽量化している。
AF性能を向上しAF-Cを装備
手ブレ補正は7段から10段に強化
ハイダイナミックレンジも実現
「X2D II 100C」
★AF性能の向上
X2D II 100Cは、LiDARアシストフォーカスを初搭載したうえ、位相差オートフォーカス(PDAF)は294点から425点に拡大。ディープラーニングアルゴリズムを搭載し、動く被写体を正確に検出・追跡、AF-C連続オートフォーカスを実現。人物、猫/犬、車両検出に対応する。
LiDARはLight Detection and Ranging(光検知測距)の略で、光を照射し、その反射光を捉えて距離測定するものだ。
新しいAF補助光は、低照度下でのオートフォーカス性能を向上させ、セルフタイマーインジケーターとしても機能する。
なお、AF-Cは、電子シャッターがオフの場合のみ利用可能で、対応するレンズは、XCD 2,8-4/35-100E、XCD 2,5/38V、XCD 2,5/55V、XCD 2,5/25V、XCD 2,5/90V、XCD 4/28P、XCD 3,4/75P。
★手ブレ補正性能の向上
ボディ内手ブレ補正システムはX2D100Cの5軸7段から5軸10段に強化され、8倍の安定性を提供し、長時間露光を手持ちで行える。
★HDR性能の向上
ハッセルブラッド・ナチュラル・カラー・ソリューション(HNCS)は高ダイナミックレンジに対応した「HNCS HDR」に進化した。
色域をsRGBからP3に拡張し、15.3ストップのエンドツーエンド高ダイナミックレンジを実現。1400nitを実現した背面ディスプレーで、ハイライトの微妙なディテールも再現される。
HDR画像は、カメラ内でHDR HEIFまたはUltra HDR JPEGとして処理される。搭載する撮像素子は1億画素中判BSI CMOSセンサーで16ビットの色深度約281兆色は変わらないが、ネイティブISOが50に拡張された。
★ボディデザインの変更
ボディはX2D100Cより7.5%軽量化され、操作性も向上。新しいグラファイトグレーのマットコーティングと黒のネームプレートデザイン、グリップも再設計され、長時間の撮影でも優れた快適性と操作性を提供する。
新しい3.6インチOLEDタッチスクリーンは最大1400nitのピーク輝度で、X2D100Cよりも75%明るい。チルト角度は70度と40度から、上方に90度、下方に43度と広がり、ハイアングルやローアングルからの構図決めや撮影を行なえる。
新たに追加された「5Dジョイスティック」では、迅速にフォーカスポイントを選択でき、画面に触れることなく直感的にメニューを操作できる。また、8個のカスタマイズ可能なボタンにより、パーソナライズされた操作体を実現できる。
ストレージは1TBの内蔵SSDストレージを内蔵し、本体内に最大5万枚のHEIF画像を保存可能。CFexpress TypeBスロットで最大512GBの拡張が可能だ。
EVF、トップディスプレーのスペックはX2D100Cと変わらない。
最高峰Eレンズの第2弾が登場
高速AFを実現する
「XCD 2,8–4/35–100E」
35mm換算で28–76mmの画角を持つ3倍の標準ズームレンズで、「E」は「Exclusive」の意味で、最高峰の光学性能を表し、XCDの単焦点レンズと同等の画質を提供する。昨年9月発売の「XCD 3,2-4,5/20-35E」(93万4230円)に加え、この35-100mmで2本目となる。
非球面レンズ3枚とEDレンズ5枚を含む13群16枚のレンズ構成で、鮮明な解像度と忠実な色再現を保証する。
XCDレンズで最速のステッピングモーターを搭載し、X2D II 100CのAF-Cシステムと組み合わせ、動く被写体を確実に追跡し、アクションショットでも正確なフォーカスを可能にする。
最短撮影距離は広角端で40cm、望遠端で50cmで、撮影倍率は1:8と1:4、実撮影範囲は35×26cmと18×13cm。
内蔵のリーフシャッターは、1/4000秒から68分まで、全シャッター速度でのフラッシュ同調に対応する。
直径は90mm、長さは138mm、重さは894g。XCD V シリーズレンズと同じくコントロールリングを搭載しており、シャッター速度、絞り、ISO、露出補正、被写体の切り替えを迅速に調整できる。
Vandraカメラリュック
クリエイター向けフィルター3種
スウェーデンの「自由に、自然を享受する(Freedom to Roam)」にインスパイアされた「Vandraカメラリュック」は、機能性とスタイルを融合。約20リットルの容量で、ハッセルブラッドカメラ本体、レンズ2本、およびアクセサリーを収納できる。価格は6万3800円。
新しく発表となったフィルターは86mm径でUV、ND8、CPLの3種類。これらはすべてXCD 2,8–4/35–100Eで利用できる。価格はUVが4万1250円、ND8が4万6200円、CPLが7万4800円。












