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GeForce RTX 50 SUPERシリーズの発表はなし

GeForce RTX 40シリーズでSmooth Motionが解禁!G-Assistは軽量化 NVIDIAのgamescom 2025発表まとめ

2025年08月19日 12時30分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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「NVIDIA RTX Remix」がさらに強化

 古いゲームのグラフィックをレイトレーシングや精細なテクスチャーで、今風のグラフィックにリマスターするためのツールがNVIDIA RTX Remix(以降、RTX Remixと略)だ。来たる9月のアップデートではパーティクルシステムが大幅強化される。

 パーティクルは火花や砂、魔法といったエフェクトを多数の「点」の動きで表現するために使われる技法だが、これまでのRTX Remixではリファイン対象になっていなかった。9月のアップデートでは、パーティクルがシーンのライティングにも影響し、画面内の物体と衝突あるいは重力の影響を受けて飛ぶといった処理が可能になる。

 このパーティクルを利用して火花を表現すれば、壁に当たって跳ね返る表現もできるし、壁に近づけば火花の光が壁を照らすこともできる。「その表現は○○というゲームでやっているではないか」と思う人もいるだろうが、そういった処理の入っていない古のゲームに対し、今風の凝ったパーティクルエフェクトを追加したModを作ることができる、という点を見逃している。

「Portal with RTX」のパーティクル例。従来のRTX Remixでは、全体のグラフィックはパストレーシングやリアルなテクスチャーが適用されているが、パーティクルの部分だけ昔のままだ

ところが新RTX Remixでお色直しすれば、無数のパーティクルが飛ばせる上にパーティクルの衝突も可能になる。重力設定を変更すれば、パーティクルだけ「上に落ちる」動きも可能になるという

RTX Remixコンテストの受賞作から「Painkiller RTX Remixed」を紹介しよう。2004年発売のヒット作だが、ライティングも単調、壁や柱のディテールも粗い

RTX Remixでリマスターすることにより、大理石の床はより大理石らしく、ゴッドレイ(ライトシャフト)効果が加わり、よりドラマチックなシーンに生まれ変わった

「Reflex 2」はいつになったら解放されるのか?

 gamescom 2025における発表のうちPC自作er寄りの情報を拾ってみたが、Reflex 2に関する情報のアップデートは得られなかった。Reflex 2はRTX 50シリーズのユーザーが最初に使えると謳っていた目玉機能の1つのはずだが、発表から8ヵ月が経過しようとしているのにさっぱり解放される気配がない。

 ゲーム側の実装も大事だし、プレイフィールを左右する機能なので慎重に調整していると思われるが、ここまで待たされるとは思わなかった。果たして年内に使えるようになるのだろうか……?

 さて、筆者はこの原稿をgamescom 2025が開催されるドイツのケルンで執筆している。このあと、現地取材で興味深いデモに巡り会えたら随時記事化する予定だ。お楽しみに!

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