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コミケ106でKDDIが5G通信対策を倍増!最新技術DB-MMU導入の狙い

2025年08月14日 13時45分更新

文● さとまさ 編集⚫︎ASCII

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 KDDIは、8月16日から8月17日に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット106において、昨年比約2倍の屋外通信対策を実施すると発表した。具体的には、5G(Sub6)および5G SAに対応した車載型基地局3台と可搬型基地局6台を配置し、計9台で通信品質を向上させる。

 この通信対策には、特に注目すべき点として「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」の導入がある。東側の可搬型基地局3台に搭載されるこの装置は、3.7GHz帯と4.0GHz帯の2つの周波数を同時に利用できるため、従来の装置に比べ最大で2倍のユーザーが接続できるという。この結果、イベント開催中の通信の安定性が大幅に向上することが期待されている。

 また、DB-MMUは従来のMMUよりサイズが約2割、重量が約4割軽量化されている。これにより設置や運搬が容易になり、多様なイベントでの活用が進みそうだ。ビームフォーミング技術の適用により、指定した利用エリアに向けて効率的に電波を届けることができるため、特に参加者が集中する場面での通信がスムーズになる。

 KDDIは今後も、公共交通機関や商業施設などの使用頻度の高いエリアや、山間部や屋外イベントといった特異な環境でも5Gサービスを積極的に整備していく方針だ。イベントや高密度環境での通信安定性を保ちながら、より新しい通信体験を提供することを目指している。

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