Windows 11への買い替えにもピッタリ、GeForce RTX 4060採用
ライトアップなんていらない、静音であれば! に最適な無骨なケースを採用した24万円台PC、ゲームも仕事もしっかりこなせる!
2025年08月13日 11時00分更新
手ごろな価格を実現しながら、使い勝手が良好で、かつWindows 10からの買い替えにも最適なWindows 11搭載パソコンとなるパソコンショップSEVENの「ZEFT Z56AB」(関連記事)。では、その実力はどの程度なのだろうか。そこで、本稿ではゲーミング用途を中心にZEFT Z56ABのパフォーマンスを確かめてみたい。
ZEFT Z56AB
https://pc-seven.co.jp/spc/27608.html
価格(7月2日現在):22万3800円(税別)、24万6180円(税込)
| ZEFT Z56ABの主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 265KF(Pコアベースクロック3.9GHz、Pコア最大クロック5.4GHz)、20コア(Pコア:8/Eコア:12)/20スレッド、Intel Smart Cache 30MB |
| CPUクーラー | DeepCool「AK400」 |
| グラフィックス | GeForce RTX 5060 |
| メモリー | Micron DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | 1TB M.2 SSD(KIOXIA「EXCERIA PUS G3」、PCIe 4.0) |
| マザーボード | ASRock「B860M Pro RS WiFi」(インテル B860チップセット) |
| 光学式ドライブ | -(オプションで追加可能) |
| 通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
| PCケース | CoolerMaster「SILENCIO S600」 |
| 電源ユニット | Silverstone「ET650-B」(定格出力650W、80PLUS Bronze認証) |
| OS | Windows 11 Home(64bit) |
RTX 4060は、高解像度は不得手ながらも
フルHDであれば快適なゲームプレーを実現
まずは定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.31.8385)からその結果を見てみよう。DirectX 11世代で古いテストとなってしまった「Fire Strike」では、ZEFT Z56ABはFire Strike“無印”で3万5000程度の高いスコアーを発揮。さすがに、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでは1万を切ってしまうものの、フルHDでは十分なパフォーマンスが得られそうだ。
それは、Direct X12のテスト「Time Spy」でも同じ。テスト解像度が2560×1440ドットのTime Spy“無印”で1万4000ほどの良好な結果を残している。ただ、同じDirectX 12のテストでも世代の新しい「Steel Nomad」や「Speed Way」では、ZEFT Z56ABのスコアーは3000台前半と、描画負荷が大きくなるとあまり奮わない結果となってしまった。
ただ、レイトレーシング性能を見る「Port Royal」では8000以上のスコアーを出している点は評価できるだろう。
w では実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Black Ops 6」の結果を見てみよう。ここでは、「極限プリセット」を選択したうえでDLSSを有効にし、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。
その結果、ZEFT Z56ABは1920×1080ドットで常時90fps以上という高い結果を発揮。DLSSを有効にしているとはいえ、このパフォーマンスであれば本タイトルをかなり快適に遊べそうだ。
その一方で、3840×2160ドットでは平均フレームレートでさえ60fpsを割ってしまい、ZEFT Z56ABにとって高解像度は荷が重いといってよさそうだ。
続いて「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」では、「高プリセット」でベンチマークを実行している。カプコンが示す指標では、スコアーが2万以上で「非常に快適にプレイできます」とされており、ZEFT Z56ABは2560×1440ドット以下の解像度であればそれを満たしている。
ちなみに「ウルトラプリセット」では1920×1080ドットでもスコアーは2万を切ってしまったので、ZEFT Z56ABで快適に遊ぶには高プリセットを選ぶのがよいだろう。
描画負荷が軽めの「Apex Legends」におけるパフォーマンスはどの程度なのだろうか。ここでは、オプションから描画負荷が最大になるようにしてゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。
その結果だが、ZEFT Z56ABは3840×2160ドットでも最小フレームレートが100fps迫り、1920×1080ドットに至っては最小フレームレートが200fpsを超えるパフォーマンスを見せた。FPSやTPSでは、1フレームでも多く描画し、他人より有利に立ち回るプレーがトレンドになっているが、この結果であればコアなゲーマーでも納得がいく性能ではないだろうか。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、「最高品質」で実行しているが、スクウェア・エニックスが示す指標ではスコアーが1万5000以上で最高評価とされている。
ZEFT Z56ABは、1920×1080ドットでそれを満たし、2560×1440ドットではその指標に迫りつつあるパフォーマンスを見せた。しかし、3840×2160ドットではスコアーは7000台にまで低下し、やはり快適にプレーするには解像度は1920×1080ドットを選択するのがよいだろう。
Officeでの仕事はもちろん、写真・動画編集も快適
ゲーミング以外のパフォーマンスも確認しておこう。システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version 2.2.2737)で、無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行したが、ZEFT Z56ABの総合スコアーは8500ほどと良好だ。
なかでも、Digital Content Creationが1万7000ほどと最も高く、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作で、ZEFT Z56ABは十分な性能を備えているといっていい。次いでアプリケーションの起動やWebブラウジングといった基本性能を見るEssentialsが1万1000ほどと良好な結果を残しており、ZEFT Z56ABのポテンシャルの高さがうかがえる。
また、Officeアプリケーションのパフォーマンスを測るProdutivityも8800ほどと高いスコアーを出しており、ZEFT Z56ABはさまざまな用途で活躍できるのは間違いない。
以上のテスト結果を見ても明らかなように、ZEFT Z56ABのゲーミング性能はかなり高い。フルHDであれば快適にゲームがプレーでき、2560×1440ドットでもゲームによっては良好なパフォーマンスを発揮している。
また、ゲーム以外の性能も優れており、これで価格は基本構成で税込み24万6180円というのは、かなりお買い得な1台ではないだろうか。











