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ベッコフのPC制御技術が支える体験型エンターテインメント

ベッコフオートメーション株式会社
2025年08月08日

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ベッコフオートメーション株式会社
── シムテック社が「空飛ぶ劇場」と動くデジタルサイネージで映像体験を刷新

ベッコフオートメーション(ドイツ・フェアル)の製品と技術は、世界各国の多様な業界で活用されています。今回は、モーションシミュレーターの開発を手がけるドイツのSimtec Systems GmbH(以下、シムテック社)によるエンターテインメント分野での導入事例をご紹介します。同社は、ベッコフのPC制御と分散型制御技術を駆使し、ダイナミックに動くデジタルサイネージ「Screenflite(R)」および、6自由度の没入型ライドアトラクション「Hexaflite(R) Flying Theater」の開発に成功しました。映像・モーション・安全制御をリアルタイムで統合したこのソリューションは、観客にこれまでにない臨場感のある映像体験を提供します。


空港やショッピングモールなどの公共空間で視線を集める次世代デジタルサイネージ Screenflite(R)は、3層の回転式リングに合計12面のLEDスクリーンを搭載。(写真提供:ベッコフオートメーション)


モーション技術で訴求力を高める次世代デジタルサイネージ
シムテック社が開発したScreenflite(R)は、空港やショッピングモールなどの公共空間で視線を集めるための革新的なデジタルサイネージです。3層の回転式リングに合計12面のLEDスクリーンを搭載し、各スクリーンは1.1メートルの出し入れや独立した回転が可能です。複数のスクリーンが連動して構成を変えることで、2面から6面まで自在な表示形態を作り出します。

その高精度な動作を実現するのが、ベッコフのPC制御技術です。リング内の各駆動装置は、超小型産業用PC「C6015」をEtherCATマスターとして使用し、ワンケーブル接続のEL7201サーボターミナルでモータを制御しています。これらはWi-Fi通信により同期されており、リアルタイムかつ高精度なモーション制御が可能です。

「制御の観点から見て、Screenflite(R)は最も複雑なシステムのひとつです」と語るのは、シムテック社のソフトウェアエンジニアリング部門の責任者、クリスチャン・スポール氏です。「異なるモーションサイクルを自由にプログラム可能で、メディアコンテンツとの完全な同期を求められる点で、ベッコフの高速制御技術が不可欠でした。」

▶ Screenflite(R) 紹介動画(出典:Simtec Systems / YouTube)