400種類以上のデータソースに対応、「CData MCP Servers」ローンチセミナーレポート
MCPを手に入れたAIは“ビジネスを変えるゲームチェンジャー” CDataがセミナーでデモ披露
CDataが400種類ものMCPサーバーを一気にリリースできた理由は「標準化」
AnthropicがMCPを公開したのは、昨年(2024年)11月のことだ。CDataは、それからわずか半年ほど(今年5月)の期間で、400種類に及ぶ大量のMCP Serversを開発し、リリースしたことになる。同社シニアプロダクトスペシャリストの浦邉信太郎が、こうした短期間でのMCP Serversリリースが実現した背景を説明した。
浦邉氏は「始めに結論から言いますと、これが実現できた理由は、過去10年間にわたって『CDataコネクタ』が提供してきた『標準化』にあります」と切り出した。CDataコネクタは、さまざまなデータソース(SaaS、データベース、DWH、ファイルなど)のAPIに対して、標準化されたSQLインタフェースを提供する製品だ。MCP Serversは、このCDataコネクタを拡張するかたちで実現されているため、短期間で大量の開発が可能になったわけだ。
CDataコネクタでは、「コネクティビティ」と「メタデータ」という2つの側面で、APIごとの仕様の違い(プロトコル、メタデータの取得方法、データモデル、認証方法など)を吸収し、標準化を実現している。これにより、開発者は対象とするデータソース/APIの違いを意識することなく、標準SQLだけでデータアクセスができる。
その標準化は徹底している。たとえば、JSONやXMLといった非構造化データであっても、CDataコネクタはテーブル構造にマッピングし、スキーマを自動検出してメタデータを付与してくれる。また、API側が対応していれば、データの検索/読み取り(SELECT)だけでなく、追加(INSERT)や削除(DELETE)などの操作も可能だ。
すでにこうした標準化がCDataコネクタで実現していることで、MCP Serverはメタデータを効率的に探索することができ、標準SQLだけで効率的に目的のデータにアクセスできる。「つまり、AIがデータソースのデータの意味を理解して、アクセスできる。AIフレンドリーな環境です」と浦邉氏は説明する。
最後に浦邉氏は、CData MCP Serversの今後の展開について触れた。Mac版を近日リリース予定であるほか、Claude以外のAIエージェントもサポートしていく。また、クラウド型で提供している「CData Connect Cloud」においても、MCP Serversを提供予定だと述べた。
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